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債券とは?債券の仕組みと種類について紹介

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債券とは

金融商品のひとつに「債券」があります。

戻ってくる額が投資額より下がるということは少ないものの、得られる利益も株式などに比べると低くなるというのが債権の特徴です。

ここでは債券の仕組みや種類について紹介します。

債券とは

債券とは、国や企業などが、投資家からお金を借りる(資金調達をする)さいに発行する借用証書のようなものです。

債券には返済期限が決まっており、利払日には利子を、償還日には元利金の支払いを受けられます。

株式との違い

企業などがお金を集める目的で発行されるものには債券の他に株式があります。

期限

債券は償還期限があるのに対し、株式にはありません。

売却

債券は途中で解約(償還)することはできませんが、株式は売却できます。ただし、債券は市場へ時価で売却することができます。

利益

債券は償還日に元利金を受け取ることが国や会社によって約束されていますが、株式は約束されておらず、投資額より価値が下がることがあります。

もちろん債券も企業の倒産などで元利金が戻ってこない可能性もありますが、株式ほど不安定ではありません。

リスクが小さい分得られる利益は比較的少なめです。

債権に関する用語

債権に関する用語の説明です。

償還期限

返済期限。満期ともいう。

額面

償還時(満期時)に戻ってくる金額。

発行価格

借入金額。債券の発行価格は額面100円あたりの価格で表示される。

パー発行

額面と同じ金額で発行される場合。

アンダー・パー発行

95円などの額面より低い金額で発行される場合。

オーバー・パー発行

105円などの額面より高い金額で発行される場合。

債権の種類

債券をいくつかの側面で分類すると次のような種類があります。

利払の方法による分類

利付債

定期的に一定の利息が支払われる債券。

割引債

利息の支払がない代わりに、額面金額より低い価格で発行され、償還時の額面金額で償還される債券。

新規発行かどうかによる分類

新発債

新たに発行される債券。

既発債

すでに発行され、市場で取引されている債券。

円貨か外貨による分類

円建て債券

払い込み、利払、償還が円貨で行われる債券。

外貨建て債券

払い込み、利払、償還が外貨で行われる債券。

債権の利回り

債権の利回りとは、当初の投資額に対する利息および1年あたりの償還差損益の割合をいいます。

債権の利回りには、直接利回り、応募者利回り、最終利回り、所有期限利回りがあります。

債券のリスク

債券のリスクにどのようなものがあるか紹介します。

価格変動リスク

価格変動リスクとは、市場金利の変動にともなって、債券の価格が変動するリスクのことです。

市場金利が上昇すると、債券価格が下落し、利回りは上昇します。

市場金利が下落すると、債券価格が上昇し、利回りは下落します。

また、市場金利が変化した場合の債券価格の変動幅は、債券の残存期間と表面利率が影響します。

信用リスク

信用リスク(デフォルトリスク、債券不履行リスク)とは、債券の元本や利息の支払が遅延したり、その一部または全部が支払われないリスクのことです。

信用リスクの目安として格付けがあります。

格付けは「AAA」や「D」といった記号で表され、格付けの高い(信用リスクが低い)債券ほど債券価格が高く、利回りが低くなります。また、格付けの低い(信用リスクが高い)債券ほど債券価格が低く、利回りが高くなります。

流動性リスク

債券の取引量が少ない場合、債券を途中で売ろうと思ってもすぐに売れなかったり、希望する価格で売れないことがあります。このようなリスクを流動性リスクといいます。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、その国の政治、経済などの情勢からみた国の信用リスクのことをいいます。

おわりに

投資をするさいに比較的ローリスクな金融商品が債券です。

債券とはどのようなものか理解し、投資の選択肢を増やしましょう。

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