モーションキャプチャーで徹底分析して分かったネイマールのドリブルの凄さ!


分析グラフ
2014年6月1日(日)に放送された「NHKスペシャル|ミラクルボディーサッカー・FIFAワールドカップ第1回 ネイマール"変幻自在"の至宝」で、ネイマールのドリブルをモーションキャプチャーやハイスピードカメラを駆使して分析していました。

とても興味深い内容だったのでまとめてみます。

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ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール

2014年現在、身長175cm、体重64kg。プロサッカー選手としては華奢な肉体。

FCバルセロナに所属し、ブラジル代表でもある。

ネイマール曰く、「ドリブルは自分のサッカーを表現するもの」
彼にとってドリブルは重要な技術になっている。

ドリブルの特徴

左サイドからゴール前まで、DFと1対1の映像を検証。

DFを抜くまでに使った両足のタッチ数は右12、左9と両足を自在に(交互に)操ることができると分析。

この映像をみて気になったのが、両足を自在に操るというより、左右の足で違った役割を持っているのではないかということ。

左サイドからのドリブルなので、右足でフェイントをしたり、ボールを蹴りスピードアップ。左足はスピードを止めるためのトラップに使われていた。

左サイドからのドリブルのワンシーンしか映像が無かったのでなんとも言えないが、やはり右足に頼っている感が否めない。

右サイドからのドリブルも見てみたい!

フェイントの種類

ネイマールが得意なフェイントも紹介された。

ペダラーダ

英語でシザース、ポルトガル語でペダラーダ。自転車をこぐようにボールをまたぐフェイント。

エラシコ

足の外側で触った後、すぐに足の内側で方向転換する。

カヘチーリャ

ボールを両足で挟んで浮かす。ヒールリフトに似る。

カネッタ

相手の股下を抜く。

メイアルア

ボールをヒールで下げ、そこから蹴りだし、相手の逆サイドから抜く。(ボールを通す方向と自分が通る場所は相手を挟んで逆側になる。)

シャペウ

片足でボールをすくい上げて相手の足の届かない上を通す。

他にもいろいろある。

状況に応じたフェイントを出し、抜けなかったら別のフェイントを使う。その繰り返し。

使うフェイントはドリブルをしている最中に思いつく。

脳の活動を分析

脳の活動を分析できる装置に入り分析。

身体を動かす指示を出す左脳が、準備(フェイントの種類を用意)、選択(用意したものの中からどれがベストか選択)、実行するが、ネイマールの場合はその処理スピードが速いということが分かる。

モーションキャプチャーで分析

体の動きをコンピューターで解析するモーションキャプチャーを使い、1対1で相手を抜き去る動きを分析。

主に重心の動きについて分析。

比較対象として乾選手の抜き方もモーションキャプチャーで分析していた。

結果は、緩急を付けて交わそうとする乾の重心はそれほどブレず、相手もしっかりついてきている。

ネイマールは小刻みに左右に重心をズラし、相手の重心をズラす。自分の重心と相手の重心がズレた瞬間に一気に抜いていた。

そのズレた瞬間に相手を交わすときの反応速度は0.13秒。これはオリンピックの陸上選手のスタートの反応速度と一緒。

変幻自在のドリブルと、驚異の反応速度が相手ディフェンダーを予測不能に追い込んでいた。

シュート

ネイマールのシュート(ボールの蹴り方)も分析していた。

ネイマールのボールの蹴り方は、ボールを面でしっかり捉え、足からボールが離れるまで足がボールにしっかり食い付き、最後まで蹴る力をボールに伝えることができている。

20mの速度比較

ゴールまで20mの距離からシュートを打ち、蹴り始めとゴールに到達時の速度を他の選手と比較。

他の選手が初速108km/h、ゴール到達時80km/hなのに対し、ネイマールは初速107km/h、ゴール到達時104km/h。

シュートの「伸び」の違いが明らかになった。

ネイマールは、子供の頃からボールをしっかりとらえることを意識してきたことが「伸び」のあるシュートを打てるようになったと自分を分析している。

シュート時の足の可動域

ボールを蹴るときの足の可動域についても分析されていた。

教科書通りの蹴り方は、足を振りぬく際に膝を固定して、膝から下を可動させて蹴るというもの。

この蹴り方のメリットは膝を固定するのでミートしやすくなり、デメリットは膝を固定した時点で蹴る方向が決まってしまうので、キーパーの動きを見た臨機応変なシュートコースの変更ができない。

ネイマールの蹴り方は膝の位置を固定するのではなく、足の付根(股関節)部分まで可動し、足全体をムチの様にしなやかに蹴るというもの。

メリットとしては、足のフォームを柔軟に変えることができるので、シュートの高さ、コースを狙うことができる。また、蹴るギリギリまでシュートコースを変えることができる。デメリットはミートの難しさ、習得の難しさなど。

まとめ

ネイマールのドリブルは、フェイントの種類の多さと、相手と対峙した時に瞬時に最適な選択する脳の処理スピードの速さ、相手の重心をズラした一瞬のスキをついて抜き去る反射スピードの連携により成り立っている。

また、ムチのようなシュートは蹴る寸前まで様々なコースを狙うことができ、「伸び」のある球筋でゴールを狙うことができている。

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おわりに

ただドリブルの映像を見るだけでなく、モーションキャプチャーを利用して、重心を可視化するのはとてもわかり易かった。

一流の選手をこのように分析するのはとても面白い。

この番組で残念だったのが、分析したドリブルやシュートの映像が一つだけだったので、もっといろんなパターンの映像を分析して欲しかった。50分番組で実際に分析している時間も短かったのもイマイチ。

この放送を逃した人は再放送がNHK総合で 2014年6月5日(木)午前0時40分~1時29分(4日深夜)行われるようなので是非チェックを!

次回はバルセロナでスペイン代表の二人、シャビとイニエスタの脳を分析!
NHK総合 2014年6月8日(日)午後9時00分~9時49分

こっちも超楽しみ!!


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