マーケティング脳を身につければ人生が好転する。マーケティングを学んで新しいことをはじめよう!
※本ページはプロモーションが含まれていますマーケティングという言葉は、範囲が広くいろいろな定義ができるのですが、
「商品やサービスを売るため、市場調査→分析→商品企画→広告→改善という一連の流れを効率的・体系的に実行するためのツールや手法、活動の全て」
だと個人的に考えています。
なので、マーケティングは、企業活動をする一部の人が使うものであり、一般的な個人には関係ないものだと思っていました。
しかし、「ネコが教える 宇宙イチやさしい超実践的マーケティング」を読んで、一般人こそマーケティングを身につけ「マーケティング脳」になる重要性を理解しました。
YoutuberやInstagramer、フリーランサーや副業など、個人が活躍できる現代において、ひとりひとりがマーケティングの知識を持って自分で考え判断できるようになることが、自分の人生を豊かにする上で重要になっているのです。
僕は大学時代にマーケティングを学んでいたのですが、マーケティングの本はマーケティングツールや手法が「The 教科書」というお硬い文章で書かれているので、読みづらく理解するのが難しかったです。
ですが、本書はネコのイラスト付きでマーケティングの全容がわかりやすく書かれています。
更に、今までのマーケティング本では、ツールや手法の説明が主で「じゃあそれを実際にどうやって使えばいいの?」という部分があまり書かれていないのですが、この本ではしっかり書かれているため、読み終わった瞬間から職場や個人の活動で実践することができます。
この記事では、「ネコが教える 宇宙イチやさしい超実践的マーケティング」を読んだ感想を紹介します。
ワークマン成功の秘訣が見えてくる
本書は、マーケティングの一連の流れである、
- 市場調査
- 自社・他社分析
- ターゲット選定
- 商品企画
- 広告・プロモーション
- 改善
という流れに沿って、各段階で必要なことや使える手法を、分かりやすく、具体的に書かれています。
その中の③のターゲット選定で、市場において自分がどの位置に立つかを分析する「ポジショニングマップ」部分を読んでいる時に、2018年ぐらいから急成長をしているワークマンが頭に浮かびました。
と同時に、マーケティングの手法を知っていると、成長している企業がなぜ成功しているか見え化することができ、世の中を俯瞰して見ることができるんだなと実感。
ワークマン急成長の理由
ワークマンは、働く人をターゲットとし、プロ仕様の高機能衣料品や手袋、クツなどをを自社開発・販売をする製造小売業です。
働く人をターゲットとしていたので、主な客層は男性ばかり。
しかし、ワークマンの滑りにくいクツが妊婦さんや子育て中のお母さんの中で評判になり、SNSで拡散され大ブレイク。
ワークマンのクツは、床が油まみれになるキッチンなどでも滑らないように設計されているため、普段生活で使うと普通のクツより遥かに滑りづらく、子供を守るため絶対に転ぶことができないお母さんにとって魅力的な機能を兼ね備えていたのです。しかも安い。
このケースからすると、SNSで拡散されたのがブレイクの一因ですが、本書で紹介されている「ポジショニングマップ」を使うとワークマンの本当の強さが見えてきます。
ポジショニングマップは自社の製品が市場の中でどのポジションにいるかを調べたり、どのポジションを取りに行くかを決めるのに役立つツールです。
お客さんが何を基準に商品を選ぶかの2つの軸を決め、両端に反対の要素を書くことでポジショニングマップは書けます。
ワークマンのケースでは、縦軸に価格、横軸に機能性とデザインで書いてみました。
ファッション性があり高価格なのはバーバリーなどの高級ブランド。
ファッション性があり低価格なのはH&Mやユニクロなどのファストファッションブランド
高機能で高価格なのはパタゴニアなどのアウトドアメーカーで、極寒の山の中でも活動できる高性能な商品が多いが高い。
そして、高機能で低価格なブランドを見てみると…実はここはぽっかり穴が空いているのがわかります。
主だったメーカーはワークマンしかいないのです。
※アウトドアメーカーのmontbelが高機能・低価格に入りそうですが、H&Mやユニクロに比べたら倍以上の値段はしますし、ワークマンの価格帯はH&Mやユニクロと互角レベルです。
衣料品ブランドは数え切れないほどたくさんあり、市場は飽和しているように思いますが、ポジショニングマップを作成すると、このように競合地他社がいない市場を発見することができます。
高機能・低価格という市場があり、そこに誰もいないことに気づいたワークマンは、ターゲットを「働く人」だけでなく、「高機能・低価格の衣類を求めている一般の人」にも広げたワークマンプラスを展開し、大ヒットさせています。
上記で紹介したように、滑らなくて安いクツは母親に。
防水・透湿性のあるアウターは高価格だが、ワークマンだと安いので、釣り人や登山者に好まれ、暖かく丈夫で安い衣類はバイクでツーリングをする人に好まれる。
マーケティングを知っていると、ワークマンは高機能・低価格という市場を見つけたことで急成長したことが理解できるようになります。
マーケティングを知ると世の中が見えるようになる
僕たちは普段の生活で様々な企業の商品やサービスに接しています。
その商品やサービスをなんとなく買ってなんとなく消費しても良いのですが、マーケティングを理解している状態の「マーケティング脳」になることができれば、なぜこの商品を買ったのか、この商品は誰をターゲットとしているのかなど、違った視点で見ることができ、日々の消費活動が面白くなるはずです。
あからさまに自分を狙ってきていると分かった商品は、マーケティング脳でなければそのまま買ってしまうでしょうが、マーケティング脳なら一歩踏みとどまることができ、節約にも繋がるかもしれませんよw
個人こそマーケティングを使いこなすべき
ワークマンのケースでは、マーケティングの「分析ツール」としての側面をみましたが、本書の本質はマーケティングの全容を理解し、個人で使えるようになることです。
YoutuberやInstagramer、フリーランスや副業など、現代では個人で活躍できる土壌があり、マーケティングを使いこなすことで会社に縛られない自由な人生を選択することができます。
僕はブログだけで生活しているのですが、大学で学んだマーケティングの知識が頭の片隅にあり、無意識に実行していたということがブログ飯を実現できた根底の理由なのだと、本書を読んでいて実感しました。
僕はブロガーですが、ここではあえてYoutuberに挑戦するという体で、本書に書かれていることを使い、どのようにYoutube運営をマーケティングするかをシミュレーションしてみます。
※各ツールやフレームワークの説明をすると長くなるので省きますが、全て本書で解説され、具体的な使い方も書かれています。
市場調査
まずは市場調査です。
どんな動画が多く視聴されているのか、「5W2H」に注目して急上昇ページや、再生数が多いチャンネルをチェックしてデータを集めます。
併せて、視聴者がどんな動画を見たいのかという「ニーズ」を探し出します。
データ分析
大きい視点での世の中全体を俯瞰してみることで分析します。
「PEST分析」を使うことで、世の中の流れや過去からの変化、未来への流れを可視化。
再生数目当てのやってはいけないラインの線引や、今流行っているジャンル、今後伸びていきそうなジャンルを見つけるなど、長期プランを立てます。
更に、小さい視点で競合や自分の強みについて分析するため、「3C分析」を使い、PEST分析で見えてきたジャンルの成長性や、自分の資金・技術、競合の再生数やコンセプトなどを分析。
PEST分析と3C分析で見えてきたものをもとに、「SWOT分析」を使って自分の強み・弱み・機会・脅威を見える化し、どんな動画を作っていくかの戦略を立てる。
ターゲットの選定
戦略が決まったら誰をターゲットにするかの設定。
男性?女性?10代?50代?ゲーム好き?恋愛好き?
「STP分析」を使ってターゲットとカテゴリーを選択。
動画企画
ターゲットや動画のジャンルが決まったら動画企画を作成。
動画作成の下準備として、動画のコンセプトを設定。
コンセプトをもとに、ブランドの設定。分かりやすいネーミングやロゴ、テーマカラー、アイキャッチのデザインなど。
コンセプトはファンを作る上で重要なので、ブレないよう注意。
ここまで決まったら、ブランド設定で作ったものをしっかり守り、決めたジャンルで狙ったターゲットが、面白い!また見たくなる!ような動画を作成。
広告・プロモーション
動画を作ってYoutubeにアップしただけでは再生数は増えないので、動画を知ってもらうための広告・プロモーションを考える。
「プッシュ戦略」と「プル戦略」をうまく使い、動画を見てくれてファンになってくれそうな人にリーチする。
おすすめ動画に表示されるように投稿時間を調整したり、Youtube自体の有料広告を出して人の目に止まるようにするなど。
PDCAで試行錯誤
最初からうまくいくわけはないので、アップした動画の再生数を分析し、改善点を見つけ、動画を作成、その動画の再生数を分析し…という「PDCA」のサイクルを回し、よりターゲットに刺さる動画、よりファンになってもらえる動画を目指す。
個人でもマーケティングはできる
Youtube動画をマーケティングを使って作る流れはこんな感じです。(抽象的な内容になってしまいましたが、本書を読んでもらえれば理解できます。)
企業ではない個人でもマーケティングの考え方は使えるんです。
最初は面倒かもしれませんが、何か新しいことを始めようと思った時、頭の中であれこれ考えるより、マーケティングの流れに沿って一つ一つ書き出していくと、自分が何をしたいのか、どの方向に進んでいけばよいのか明確になります。
おわりに
10年以上ぶりにマーケティングの本を読み、大学時代のことを思い出して懐かしくなりました。
大学で勉強したマーケティング脳が、普段の生活でめちゃくちゃ役立っていることに気づき、勉強してよかったなと思います。
加えて、マーケティングを知らない人は損な人生を過ごしているのでは?とも思いました。
個人で何でもできる時代に、自分で行動を起こさないのはもったいなさすぎる。
情報を発信したい人はYoutubeやInstagram、ブログ、Podcastなどがある。
ものを作るのが好きな人は店を持たなくてもメルカリやAmazonで売ることができる。
料理が得意な人は店を持たなくてもキッチンカーでいろんな場所で売ることができる。
プログラミングやコンサルができればクラウドワークスなどで自由に仕事ができる。
マーケティングを知らなくてもある程度成果を出すことができるかもしれませんが、マーケティングの知識を持っていれば更に大きな成果を出せるはずです。
商品やサービスを作る流れを理解していれば新しい一歩を踏み出しやすくなるかもしれません。
「ネコが教える 宇宙イチやさしい超実践的マーケティング」は、マーケティングを知らない人でもわかりやすく学べます。大学時代に読みたかった…。
マーケティング脳を身につけ、より良い人生を模索しましょう。