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謎に包まれたピラミッドを、透視の技術で解き明かすプロジェクトが進行中!

※本ページはプロモーションが含まれています

クフ王のピラミッド

2016年5月1日に放送されたNHKスペシャル 古代遺跡透視「プロローグ 大ピラミッド 永遠の謎に挑む」を見たのですが、古代の謎を解き明かすというとてもワクワクする内容でしたので、勝手な自分用のまとめです。

プロジェクトの概要

エジプトのナイル川沿岸にそびえ立つクフ王のピラミッド。

高さ147メートル、40階建てのビルに相当するこの巨大遺跡は、さまざまな謎に包まれた古代史最大のミステリーと呼ばれています。

クフ王のピラミッドを、透視技術を駆使して謎を解明しようという「スキャンピラミッド計画」が進行中です。

透視に使うのは日本が世界をリードする最新技術。

宇宙から降ってくる見えない素粒子を捉え、レントゲンのように内部を映し出す計画です。

クフ王のピラミッドの謎

エジプトのナイル川沿岸。建造したのは、およそ4,500年前にこの地を支配した謎の王クフです。

巨大な石を積み上げて建設されているクフ王のピラミッドは、230万個の石が使われているとも言われています。

これだけの石を使いどうやって作り上げたのか、今も全くわかっていないのです。

大ピラミッドは建造当時、真っ白な化粧石体全体を覆われて入り口はなかったと言われています。

現在の入り口は、盗掘口のみ。その盗掘口は内部につながっています。

通路の先にあるのは女王の間と呼ばれる部屋。後の時代にそう呼ばれるようになっただけで何のための部屋かは全く分かっていません。

女王の間の上には、大回廊と呼ばれる高さ8メートル全長40メートルの長い通路が伸びています。

これだけ大きな空間を何のために作ったのかも謎です。

大回廊を登りきった先にあるのは、地上50メートルの高さにある王の間です。この部屋には棺のようなものが置かれていますが、ここからはクフ王のミイラは見つかっておりません。

ピラミッドの建造方法の謎に加え、まだ知られていない秘密の部屋があるのではとの憶測もあります。秘密の部屋の可能性を示唆する古い文献が残されているからです。

それは、ドイツベルリンにあるエジプト博物館に保管されているウェストカーパピルスに書かれています。

その中に、「クフ王は知恵の神トト神の聖なる秘密の部屋を探し求めた。自らのピラミッドに同じものを作るために」という一文があります。

秘密の部屋と一体何なのか、それは大ピラミッドの中に隠された魔法の部屋であると書かれています。

しかし、このパピルスからそれ以上詳しい事は分かりません。

クフ王のピラミッドは世界最大の大きさです。現在は通路といくつかの部屋が分かっているだけで、残りの90%以上はどうなっているのかよくわかっていないのです。

ミュオンラジオグラフィー

ミュオンラジオグラフィーとは、大きな巨大な構造物の内部を見ることができる技術です。

これにはミュオンという素粒子を用います。

物体を透かして見る透視。最も有名なのはX線を使ったレントゲン写真です。

エックス線は物体や人体を通り抜けます。

しかし、骨などの密度の高いものに当たると、通り抜けるX線の量が減ります。その性質を利用して内部を映し出すのがX線です。

今回のピラミッド透視も原理は同じですが、100メートル以上厚みのある石組みはX線では透視できません。

そこで利用するのがミュオンという素粒子です。

ミュオンは目に見えませんが、私たちの周りに存在しています。

ミュオンは、もともとは宇宙空間を飛び交う宇宙線で、それが地球の大気とぶつかった時に大量のミュオンが生まれ地上に降り注ぎます。

ミュオンは極めて小さいため、人間の体や物体を何事もなかったかのようにすり抜けます。

しかし、コンクリートや岩盤など、密度の高い物に当たると1部が遮断され通り抜ける数が減ります。この特性を利用することで巨大なピラミッドの透視に挑みます。

ミュオンの観測方法

まず、ミュオンを観測できる特殊なフィルムをピラミッド内部に設置します。四方八方からピラミッドを通り抜けフィルムに降り注ぐミュオン。

もしピラミッド内に空間があったらミュオンもう邪魔するものが少ないため、その方向から降り注ぐミュオンの量が多くなり空間があることがわかります。

観測期間は40日間です。

このミュオン透視は、福島第一原発の原子炉の状態を確認するために使われ、メルトダウンを可視化することに成功しています。

おわりに

ピラミッドを透視するプロジェクトははじまったばかりで、2016年6月現在では結果は出ていませんが、ピラミッドの謎を解き明かす結果が出て欲しいですね!

古代遺跡のミステリーはとてもワクワクします〜!

次回の放送が楽しみです!

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