【少年サッカー】握手のやり方でリスペクトの精神を子どもたちに
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日本サッカー協会ではリスペクトプロジェクトを推進しています。
「リスペクト」とは直訳で「尊敬する、大事にする、敬意」の意味になります。
サッカー協会では「リスペクト」を「サッカーをとりまくすべてのものを大切に思うこと」とし、全年齢のサッカー関係者への浸透を精力的に行っています。
共に戦う仲間を大切に、対戦相手を大切に、サッカーをやらせてくれる親に感謝し、試合を成り立たせてくれる審判に敬意を払い、指導者との信頼関係を築く。サッカーの上手い下手・勝ち負けよりとても大切なことです。
僕自身、D級の指導者ライセンスを持ち、少年団のコーチをしています。この「リスペクトの精神」を子どもたちに持ってもらうための指導を心がけています。
そんななか静岡県サッカー協会が発行している、サッカー&フットサル審判員向けの機関紙「10Y(テンヤード)」で握手のやり方について興味深い記事がありましたので紹介します。
目線を合わせる握手
現在の少年サッカーでは試合前に相手選手全員と審判全員に握手をしています。プロサッカー選手と同じように。
その際に「相手の目を見て、両手で握手をしなさい」という指導をしています。
相手の目を見ながら両手で握手をすることで、相手への「お願いします」の気持ちを伝えられるし、お互いに「がんばろう!」という気持ちも伝えることができるからです。
実際に審判をやる時のことですが、目を見て握手してくれる選手からは試合にかける意気込みや、良いプレーを見させてくれる期待感を感じさせてくれます。
ところが、残念なことに全ての選手ができているかというとそうではありません。両手で握手できていても目を見て握手をできない選手もいます。
そんななか「10Y(テンヤード)」で日本サッカー協会 審判委員長・理事(2014年現在)の上川徹氏の話にこのような文があった。
今、いろいろな場面で選手同士や選手と指導者、あるいは選手とレフェリーが握手をしますよね。でも最近、少し形式的になっていて、本当の意味で握手をする理由が伝わっていないと思うんです。
これはFIFAでやっていることなんですが、肘を曲げて顔の前で握手をすれば、視線も上を向いて、お互いに目を見ることができますよね。
10Y第4号より
この文を見てハッとしました。
今までやっていた握手はいわゆる普通の握手で、手をにぎる部分が腰の近くになり、お互いの手の位置を確認するために自然と目線が下にいってたのです。このように。
目を見て握手している選手もいますが、どうしても一瞬目線が下にいってしまいます。
それに対して上川さんが言っているFIFAの握手はこれ。
お互いの目線上に手が来るので、ほとんど目線の移動が無く、お互いに目を見て握手することができています。
お互いの気持が伝わっているのが分かりますし、見ていて気持ちが良いですよね。
今まで当たり前だった動作(腰の位置で握手をする)に無理やりの動作(下にいってしまう目線を上に上げる)を強要するのではなく、自然な動作で行えるカタチに変えるという事が重要だと気付かされました。
握手というのはお互いが同じ動作をしないとできないので、FIFAスタイルへの変更は難しいでしょうが、この握手のやり方が広がれば良いなと思います。
おわりに
これからの子どもたちへの握手は全てFIFAスタイルでいこうと思います。
このブログを読まれた方でお会いできた方がいましたら、是非この握手をしましょう!