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ワールドカップ予選と本大会の警告の引き継ぎ・リセットのタイミングについて調べてみた

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イエローカード、レッドカード

FIFAが発表、グアリンとマンジュキッチが初戦出場停止に | ゲキサカ[講談社]」という記事を読みました。(2014年ブラジル大会での記事です)

ワールドカップ予選と本大会とでは警告の引き継ぎは無いのかと思っていましたが、そうではないようなので調べてみました。

本大会の警告の引継ぎ・リセットのタイミングと併せて紹介します。

出場停止処分だけは引継がれる

FIFAの規定原本が見つからなかったので引用できないが、ワールドカップ予選の最終戦時に退場した場合は本大会に引継がれ、イエローカードの場合は本大会ではリセットされるようだ。
(グアリンとマンジュキッチは最終戦で退場したので2014年大会の初戦は出場できなかった)

2017年9月6日:吉田の累積2枚が心配ですが、最終戦で退場しなかったためワールだカップの初戦は出場できる可能性があります。
FIFAの大会規定が見つからないので確定できないところがもどかしいですが…
2018年6月19日:ロシアワールドカップのコロンビア戦のスタメン発表され、吉田が入っていたのでワールドカップ予選と本大会ではイエローカードの引継ぎがされないことが確定しました。

南米予選 2014 パラグアイ代表 vs コロンビア代表 フレディ・グアリン退場シーン(50秒辺りから)

ワールドカップ ヨーロッパ予選プレーオフ 2014 クロアチア代表 vs アイスランド代表 マリオ・マンジュキッチ退場シーン(5分20秒辺りから)

ワールドカップ本大会での警告ルール

2010年南アフリカワールドカップからイエローカード(警告)がリセットされるタイミングのルールが変更になっている。

累積警告2枚で次戦出場停止。
レッドカード1枚で次戦出場停止。

累積警告

サッカーはイエローカードが2枚になった選手は退場だが、試合中に1枚だったら警告時に相手にフリーキックを与えるだけ。

だが、リーグ戦やトーナメント戦などの大会では受けたイエローカードは累積され、試合をまたいで2枚、あるいは3枚のイエローカードをもらったらその次の試合は出場することができない。

出場できなかった次の試合からはイエローカードが0枚の状態で出場することができる。

例えば、1試合目でイエローカードを1枚もらう。それ以降はイエローカードを受けずに1試合目を終了。(累積警告1枚の状態)

2試合目でもイエローカードを1枚もらうと、2試合目はそのままプレーすることができるが、1試合目と2試合目で合計2枚のイエローカードを貰っているので3試合目は出場できず(累積警告2枚のため)、4試合目から累積警告0の状態で出場することができる。

また、2試合目でイエローカードを2枚、あるいは一発退場のレッドカードが出た場合は、2試合目は退場となり、3試合目も出場できず、4試合目から累積警告0枚の状態で出場することができる。

ちなみに、次戦出場停止になる累積警告の数は大会やリーグによって異なる。例えばJリーグは累積警告4枚で次節出場停止、イングランドのプレミアリーグでは累積警告5枚で次節出場停止など。

FIFAの大会では累積警告2枚で次節出場停止。

大会の規模や長さで主催者が決めることができる。

累積警告リセットのタイミング

大きな大会では、大会の途中で累積警告がリセット(累積警告0)になるタイミングがある。

ワールドカップ本大会では、累積警告1枚の場合はグループステージ終了時点でリセットされず、準々決勝終了時(ベスト8終了時)でリセットされる。(以前はグループステージ終了時にリセットされていた。)

準々決勝(ベスト8)終了後にリセットされることによって、既に1枚のイエローカードをもらっている状態で準決勝(ベスト4)に出場し、イエローカードを1枚貰い累積2枚になることで決勝や3位決定戦に出られない。という事態が起こらないようになる。

もちろん準決勝でイエローカード2枚、あるいはレッドカードをもらって退場となった場合は決勝や3位決定戦には出場できない。

UCL13−14シーズンのシャビ・アロンソのように、イエローカード2枚を貰っている状態で準決勝に出場し、準決勝でイエローカードを1枚貰ってしまったため決勝に出られない。ということはFIFAの大会では起こらない。(UCLは累積警告3枚で次節出場停止)

スター選手のいない決勝戦は盛り上がらないですから、そうならないようにとの配慮で準々決勝(ベスト8)終了後にリセットされるわけですね。

おわりに

警告のマネジメントもしっかりしていないと重要選手が次の試合に出られないという事態になってしまうので、そういうやりとりも見どころかもしれませんね。

でも、クリーンにフェアプレーでの純粋な技術のぶつかり合いが一番みたいですね!!

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