株を購入するかの判断に役立つ5つの指標
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以前の記事で、株式投資に役立つ4つの相場指標を紹介しました。
株式投資に役立つ4つの相場指標 | 経験知
この相場指標を使うことにより、市場全体の流れや動向を捉えることができます。
市場の把握ができたら、今度は個別株そのものがどのようになっているか知る必要があります。
このページでは、株を購入するかの判断に役立つ5つの指標を紹介します。
PER(株価収益率)
株価が、1株あたり会社の純利益の何倍になっているかの指標。(Price Earnings Ratio)
PERが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高といえます。
$$PER(倍)=\frac{株価}{1株あたりの純利益(EPS)}$$
たとえば、株価が300円、税引き後当期純利益が20億円、発行済株式数が1億株の場合は、
$$EPS=\frac{20億円}{1億株}=20円$$
$$PER(倍)=\frac{300円}{20円}=15倍$$
と、15倍になります。
PERは、PERが何倍だから割安という指標ではありません。
複数の銘柄を比較することで意味のある数字になります。
たとえば、PERがA社は30倍、B社は15倍となっているとき、PERが低いB社の方が割安(お得)だと判断できます。
PBR(株価純資産倍額)
株価が1株あたりの純資産(BPS)の何倍になっているかの指標。(Price Book-value Ratio)
PBRが低い(1倍に近い)銘柄は割安、高い銘柄は割高といえます。
$$PBR(倍)=\frac{株価}{1株あたりの純資産(BPS)}$$
たとえば、株価が300円、純資産が100億円、発行済株式数が1億株の場合は、
$$BPS=\frac{100億円}{1億株}=100円$$
$$PBR=\frac{300円}{100円}=3倍$$
と、3倍になります。
PBRが1倍の場合は、株価は会社の純資産とほぼ同じと考えられ、PBRが1に近くなったり1を割り込むと、その銘柄は割安(お得)だと判断できます。
ROE(自己資本利益率)
株主が出資したお金を使ってどれだけの利益を上げたかをみる指標。(Return On Equity)
ROEが高いほど資本効率が高い企業といえます。
$$ROE(%)=\frac{税引き後当期純利益}{自己資本}\times100$$
たとえば、税引き後当期純利益が20億円、自己資本が100億円の場合は、
$$POE=\frac{20億円}{100億円}\times100=20%$$
と、20%になります。
一般的にROEが10%以上の企業は、資本効率が高いといえます。
配当利回り
株価に対する配当金の割合。
配当利回りが高いほど、投資額に対する配当額が多くなります。
$$配当利回り(%)=\frac{1株あたりの配当金}{株価}\times100$$
たとえば、株価が300円、1株あたりの配当金が6円の場合は、
$$配当利回り=\frac{6円}{300円}\times100=2%$$
と、2%になります。
配当性向
純利益に対する配当金の割合。
その企業が利益をどれだけ株主に配当するかという割合で、パーセンテージが低いほど利益を内部留保しているということになります。
$$配当性向(%)=\frac{配当金総額}{税引後当期純利益}\times100$$
たとえば、税引き後当期純利益が20億円、年間配当金の総額が4億円の場合は、
$$配当性向=\frac{4億円}{20億円}\times100=20%$$
と、20%になります。
おわりに
株を購入するかの判断に役立つ主な5つの指標を紹介しました。
これらのどれかだけを見れば良いというのではなく、複数の指標を使って総合的に判断する必要があります。
ここで紹介した指標以外にも判断材料となる指標はたくさんありますので、様々な指標を使って株の購入判断をしましょう。