ドラゴンクエスト11を完全攻略した感想
※本ページはプロモーションが含まれていますドラゴンクエスト11発売日の午前0時からプレイを始め、ようやく全てクリアすることができました。
ドラクエは9以来の久しぶりのプレイです。
子供の頃のような発売日を待ちわびるワクワクは全くなかったのですが、いざ遊び始めるとやはりのめり込んでしまいました。
この記事では、ドラクエ11の感想をネタバレ全開で書きます。
未プレイの方は完全クリア後にお読みください。
ドラクエ11は事前情報無しでプレイしてもらいたいので!!
※PS4版でプレイしましたので、PS4版の感想となります。
ストーリーについて
ゲームをはじめて中盤ぐらいまでは、
- 勇者の故郷が壊滅させられてり
- 日本的な感じの村が出てきたり(後のジパング?)
- ダメダメな王子のお世話をしたり
- 人魚のお決まりのパターンがあったり
- 町全体が凍りづけにされたり
ドラクエにありきたりなストーリーだな〜と感じつつ、新タイトルなのに目新しいストーリーでないのが不満と感じる部分と、これがドラクエだという懐かしさを楽しんでいる部分があり、どっちつかずでなんとなく進めている状態でした。
サブタイトルが「過ぎ去りし時を求めて」だからそんなもんかな〜という感じで。
ですが、命の大樹に到達した辺りから一気にストーリーに入り込んでいきました。
ストーリーの良さは、やはり中盤以降にならないと分かりませんね。
崩壊後の絶望感と、これからどうなるんだろう感はもの凄かったです。
ただ、デルカダール周辺とイシの村の壊滅状態に対し、他の町が以外と普通だったのは「あれ?」と思いましたが、まぁそんなもんでしょうw
崩壊後のストーリーは、
- 海底王国の崩壊
- ニマ大師が既に死んでたり
- 神の民が壊滅状態だったり
- ヤヤクが喰われてしまったり
などなど、鬱展開や悲しい展開が多く、
「ちゃんとこういう展開をしっかりやるんだな〜」
と、感心しつつゲームを進めていました。(もちろん、過去のドラクエもそういう展開はありましたが、ここまで一気にやったのは無いような気がします。)
そして、その最たるモノはベロニカの死ですよね。
若い仲間の死は今までのドラクエに無かったのでとても新鮮でした。
どうせ生き返るんだろうな〜と思っていたら、そのままエンディングまで行ってしまったのも驚きでした。
姉を亡くしたセーニャの成長も見ていて良かったです。
人は自立してはじめて成長するのだということを改めて実感でき、セーニャの成長を微笑ましく見守っていました。
戦闘でもメッチャ使いやすくなりましたからね。
賢者の生まれ変わりがなぜか双子になって力が分散したのかが疑問でしたが、ストーリー的に片方を殺してもう片方に力を引き継いで賢者に!という流れは正直感心しました。
そのまま勇者のつるぎを作る過程を経てラストダンジョンに突入しエンディングへ。
ラスボスが弱いという評価が多いようですが、僕はかなり苦戦しました。
あまりレベルを上げていなかったのもあるでしょうが、壊滅状態から立て直してギリギリの状態で倒せたのは達成感は快感でしたよ〜。
なので、かなり満足した状態でエンディングを楽しむことができました。
結局ベロニカを生き返らせず終えたストーリーは「スゴいな〜」と感心しながらエンディングを満喫。
ドラクエのエンディングで謎なのが、だんだん別れて行った仲間がエンディングの最後に集結するのは何でなんでしょうね?
こんなにすぐ集まるんなら別れんなやって思ってしまいます。
ドラクエ4でもそんなエンディングでしたよね。
なんてことを思いつつ、ようやく「The End」の文字が。
メインストーリーが終わってこの後は裏ダンジョンでやり込みだな〜と思っていたら、
「To be continued」
の文字が続く。
この時点では裏ダンジョンが続くんだろうな〜ぐらいにしか考えていなかったので、その後の展開に驚愕しました。
ベロニカを生き返らせる?(死なせない?)ために過去に行くという流れに!
「過ぎ去りし時を求めて」ってそういうことかーーーーーーー!
と、はじめてサブタイトルの意味に気付き、メインストーリーで違う解釈をさせるような音楽の使い方とかストーリー展開に感心しました。(そのようなミスリードを期待してストーリーを作ったかは不明ですが)
「結局ベロニカ生き返るのね」という王道ストーリーにがっかりするかと思いきや、そんなことを感じることすら無く、ただただストーリーに感心しきっていました。
命の大樹へ到達するところからやり直すのは、仲間は知らない目先のストーリーを知った中で進めていくのはなかなか面白かったです。
ホメロスに不意打ちを食らってやられるシーンも、返り討ちにしてたのは見ていて気持ちよかったですね。
ウルノーガもサクッと倒してこれからどうなるのかなと思ったら、次のボスは「ニズゼルファ」とのこと。
メインストーリーで謎だった勇者の星がウルノーガにぶっ壊された伏線?もしっかり回収して再びストーリーに関心。「ニズゼルファ」って単語はしっかり出てきていましたからね。
ハッピーエンドへのストーリーがはじまったのもストーリー構成スゲーなと思いつつサブストーリーを進めました。
世界が崩壊する前に戻ることで、
- 海底王国の崩壊
- ニマ大師が既に死んでたり
- 神の民が壊滅状態だったり
- ヤヤクが喰われてしまったり
といった鬱展開が見事に解消されたのも感心しました。
メインストーリーで語られなかった予言者の正体や時の番人の正体も意外な人で驚きましたね。
忘れいていた謎が思い出される度に、ちゃんと伏線を張っていたことに感心しっぱなしでした。
キッチリとハッピーエンドへ繋がるストーリー構成は素晴らしいですよね。
最後のニズゼルファ戦も、開始2ターンで壊滅状態になり、まだレベル上げが必要だなと全滅覚悟で戦っていたら何とか勝つことができました。
これもギリギリの戦いだったので白熱してかなり面白かったです。
そして無事にエンディングへ。
エンディングでは、11のエンディングも良かったのですが、過去のドラクエの名シーンが流れていたのも良かったです。
堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういちの体制での最後の作品となりそうな11で、過去のドラクエ作品が流れるのは「集大成」という感じで感慨深いですね。
音楽は、過去の名曲が流れるのが良かったです。
個人的にはシリーズの映像に合わせた音楽を流して欲しかったので、3のシーンでまだ2の音楽が流れているような状況はちょっと残念でした。
でもまぁ、個人的に好きな2の「果てしなき世界」
と、「この道わが旅」
が流れていたのでOKです。
改めて聴いても名曲ですよね。オーケストラバージョンだとなおさらです。
ドラクエの曲はオーケストラを元にして作られているようなので、オーケストラバージョンは自然で熱すぎます。
あと、トルネコが洞窟の水に流されて穴に落ちるシーンと音楽が合っていたのはちょっと笑ってしまいましたw
こういうちょっとした遊び心は流石ですよねw
そして最後の最後のシーン。
紫色の髪の女性が11の話が書かれた本を閉じる。
この女性は誰だろう?と必死で考えていると、2階に上がり自分の息子を起こす。
あ、ここから3がはじまるのか!
というところでゲームは終了。
11は3、1、2の続きかと思っていましたが、3の前だったんですね。(正確には勇者のつるぎを大樹に戻したところで知りましたが)
このグラフィックで3をやりたい!と心の底から思いました!
3、4、5をこのグラフィックで是非リメイクしてもらいたいっ!!
ストーリーの疑問点
タイムスリップ的な話だとどうしても謎が残ってしまいます。
今回の11の「過去に戻る」というのは、世界そのものが過去に逆戻りし、主人公だけ(正確には主人公にこっそり付いてきたニズゼルファも)が記憶を残しておけるという。というのが僕の認識でした。
一度、世界の崩壊を体験した、死を体験した記憶がかすかに残っているようなことが、カミュやベロニカとの会話で感じ取られたので、その認識で合っているだろうと思っていました。
世界は1つだけということですね。
ですが、物語の最後に、セニカは過去に戻りローシュと再会します。
僕の認識だと、世界がローシュが生きていた時代まで遡り、セニカと再開することで世界の流れは変わってしまい11の物語ははじまらないことになってしまいますよね。
実際にはセニカが過去に戻った後も主人公たちがいる世界はそのままになっているので、平行世界ということになりそうです。
- ベロニカが死んだ世界
- ハッピーエンドの世界
- ローシュとセニカが出会った世界
が存在するということですね。
ハッピーエンドの世界の世界が3に繋がっているから、ベロニカが死んだ世界は6につながり(根拠無しの憶測)、ローシュとセニカが出会った世界は9、10に繋がっているとか?
謎ですね。
命の大樹
命の大樹ってドラクエ3の世界樹かなと勝手に憶測しているのですが、もしそうだとしたらなかなか恐ろしいことですよね。
命の大樹の歯はロトゼタシアの人の命。
世界樹の葉を使うと死んだ仲間を生き返らせることができる。
世界樹の葉で人の命を生き返らせることができるのは誰かの命を犠牲にしているから…?
なんて妄想をしてみましたが、11の中でも世界樹の葉はアイテムとして出てきているので違うんでしょうね。
おわりに
60時間ほどかけて一気にクリアしてしまいましたが、とても楽しめました。
8のようなフィールドシステムで「世界を旅している」感が満載で移動も満足でした。
いろんな地形や景色を見ながらの旅は最高です。
ただ、絶景は良いのですが、とりあえず滝を出しておけば良いというような風潮にはちょっとがっかりですかねw
滝はどこに行ってもありましたからね〜
とは言っても、ゲームをやりこんだのは久しぶりなので、自分の中でのドラクエの存在感を改めて感じることができました。
もうネタバレは怖くないので、いろんな情報を集めてストーリーの深掘りを更にしていきたいと思います!
続きの記事 → ここが不満!ドラゴンクエスト11を完全攻略して感じた不満点