ネコとヒトの優しい関係を科学で解明!意外と知らないネコの努力!
※本ページはプロモーションが含まれていますネコって癒されるしカワイイですよね〜!
ウチでは2匹のネコを飼っています。
毎日一緒にいますが、気まぐれ屋であるネコの行動や何を考えているのかというのは謎が多いです。
2016年6月5日放送のサイエンスZEROで「ニャンとビックリ!科学で探る ネコとヒトとの優しい関係」というタイトルのネコ特集をやっていました。
ネコの研究は意外と少ない
人間と密接な関係のネコですが、ヒトとの関係を調べる動物行動学や認知科学の分野の研究は意外と少ないそうです。
その理由は「ネコは気まぐれだから」です。
イヌなど、他の動物はエサを与えることで実験に参加してくれるのですが、ネコは気まぐれでエサにも釣られないので実験が難しいのです。
でも、どうしてネコだけ言うことを聞いてくれないのか不思議ですよね。
そんなネコの不思議な行動の理由を科学的に探っていくのが今回の内容です。
ネコは飼い主の声を区別できるのか?
ネコは飼い主の声と、他人の声を区別できるのでしょうか。
それを調べるために、飼い主と他人がネコの名前を呼んだ声を録音し、順番に聴かせることで反応を確かめる実験をしました。
実験には、「馴化脱馴化法」(じゅんかだつじゅんかほう)という方法を使います。
「馴化」とは、単一の刺激を与え続けると反応が鈍くなっていくことで、「脱馴化」とは、馴化で慣れた後、本人がわかっているカテゴリーの刺激が出てくると、そこで反応が戻ることです。
この実験では、1〜3と5番目に他人の声を流し、4番目に飼い主の声を流すようにします。
こうすることで、1〜3番目の他人の声で馴化して反応が鈍くなるのを観測し、4番目飼い主の声で反応が戻るという結果が得られれば「ネコは飼い主の声を区別している」ということが言えます。
結果は、他人1〜3で反応が鈍くなり、4番目の飼い主のところで反応が戻っています。
サイエンスZEROより
ネコは、飼い主の声を聞き分けられるのです。
因みにウチのネコは、僕が呼びかけても反応してくれませんでしたorz
ネコはなぜ返事をしないのか
先ほどの実験で、ネコは名前を呼ぶと耳や尻尾を動かして反応するが、鳴き声での返事をほとんどしないということも分かりました。
そもそもネコは祖先種が完読の生き物で、コミュニケーション自体そんなに豊富な動物ではなかったと考えられます。
人間と共存し始めたキッカケは、人間が農耕を始めて穀物を倉庫に収めておくとやってくるネズミを駆除してもらったことにあります。
ネズミを駆除するには、野性味が残っていたほうが良いので、積極的に人間とコミュニケーションをとるための選抜等がかけられてきませんでした。
そのため、人間と積極的にコミュニケーションをする行動様式をあまり持っていないのだと考えられます。
イヌは、猟犬や番犬というカタチで人間と一緒に暮らしてきたため主従関係があるのに対し、ネコは独立しているので返事をしないんですね。
ネコは人間とコミュニケーションをとりたい!
あるヨーロッパの研究者に言わせると、ネコは人間とコミュニケーションをとるために努力をしているそうです。
ネコは、「にゃー」と鳴きますが、これはネコ同士の会話ではなく、人に向かって鳴いているのです。
これが、ネコが努力した結果のひとつです。
ネコは、もともとネズミ捕りをしてきましたが、今の社会ではネズミ捕りの必要がなくなりました。
要するに失業です。
その代わりに、人のコンパニオンとして確固たる地位を築こうとそれなりの努力をしているようです。
ネコを飼うと心筋梗塞のリスクが減る!
ミネソタ大学脳卒中研究所が、ネコの飼育と心血疾患との関連を、35〜70歳のネコを飼ったことがある2,435人と、飼ったことがない2,000人を対象に13年に渡り調べました。
年齢や高血圧、喫煙の有無、コレステロールなど、心臓や血管の病気のリスク値も含めて総合的に見たところ、ネコを買っている人は心筋梗塞などで無くなる確立が40%も低いことが判明したのです。
心臓の具合の悪い人は、ストレスが非常に問題になります。そのストレスをネコが和らげてくれるのが病気のリスクを下げてくれる一番の要因だそうです。
おわりに
ネコ好きとしてとてもおもしろい回でした。
近くにいるのに、ネコのこと意外に知らないものですね〜
「にゃー」という鳴き声を人間にしかしないというのも驚きでした。計算高く、かわいこぶって近づいてきてたわけですね。
もう騙されないぞっ!!
やっぱ騙されたままでイイっ!!!