経験知ロゴ

ブログのPVが増えてきたらKUSANAGIがオススメ。

KUSANAGIロゴ

この記事は「KUSANAGI Advent Calendar 2016」の11日目のエントリーです。

WordPressでブログを書いていると、PVが増えるにつれて「サーバをどうしようか」という問題が付きまといます。

最初は格安サーバを借りてブログを始める人が多いと思いますが、アクセス数が増えてくると503エラー(サーバがアクセスを処理できず、ページが閲覧できない状態)が多発し、せっかくのアクセスを逃してしまうことがあります。

そこでオススメなのが、クラウドサーバやVPSをレンタルし、KUSANAGIを使いWordPress環境を構築することです。

2016年12月現在、このブログは月間40万PVですが、「ConoHa」のVPS(税抜1,750円プラン)でKUSANAGIを使ってWordPress環境を構築し、問題なく稼働しています。

そこで、複数のサーバを引越した僕の経験を踏まえ、アクセス数が増えてきたordPress環境構築にKUSANAGIをオススメする理由を紹介します。

KUSANAGIとは

KUSANAGIは、クラウドレンタルサーバへ高速なWordPress環境を簡単に構築してくれる無料の仮想マシンです。

WordPress界隈では知らない人のいない「プライム・ストラテジー」さんが提供しています。

KUSANAGIの特徴とメリット

KUSANAGIの特徴と導入することによるメリットを紹介します。

導入が簡単

一般的なレンタルサーバは、サーバの中に、サーバ用のOSとサーバソフトウェアがインストールされた状態で借ります。

その環境に、WordPressをインストールしてブログを開設します。

簡単に導入できる分、サーバの設定変更など、高度な作業はできません。

一方、クラウドサーバやVPSといったサービスは、サーバを借りるだけで、サーバ用のOSやサーバソフトウェア、PHPやMySQLなどは自分で設定する必要があります。

細かい設定まで色々できる分、サーバの知識や高度な作業が必要になるのです。

そこで出てくるのがKUSANAGI。クラウドサーバやVPSを借りた後、KUSANAGIをインストールすると、サーバ用のOSやサーバーソフトウェア、PHPやMySQL、のインストールと設定を、WordPressを運用するのに最適な環境で構築してくれます。

この、「WordPressを運用するのに最適な環境」というのが重要で、通常のレンタルサーバではWordPress以外での使用も想定しているので、WordPressの力を発揮できる設定にはなっていないのです。

KUSANAGIを使わず、VPSでWordPressを構築するのはとてもめんどくさく、なかなかとっつきにくいです。手順は過去記事で紹介していますので、ざっと読み、とりあえずめんどくさい作業だということがわかって頂ければと思います。
関連:さくらVPSでCentOS+Nginx+WordPressを動かす | 経験知

因みに上記記事はこのブログの記念すべき1記事目です!

実際に導入した手順も過去記事で紹介しています。KUSANAGIのバージョンが古いので、今ではこれらよりもっと簡単に導入できるはずです。
関連:
ConoHaでKusanagiを設定する方法 | 経験知
ConoHaでKUSANAGI8.0.0-3を設定して他のサーバから移行する方法 | 経験知
AWS + KUSANAGIでHTTPSに対応した新規のWordPressブログを設定する方法 | 経験知
AWS + KUSANAGIのHTTPS環境にブログを移行した手順 | 経験知

記事の表示スピードが速い

ブログの表示が速いことは、訪れた人にストレスをかけないため、検索エンジンに高く評価してもらうためにとても重要です。

一般的なレンタルサーバはApacheというサーバソフトを使っていて、KUSANAGIはNginxというサーバソフトを使用しています。(Apacheを選択することもできます)

この二つのサーバソフトの違いは、Apacheはアクセスしてきた人を一列に並べて順番に処理するのに対し、Nginxは複数の列に分け並列に処理するということです。(厳密には違いますが、なんとなくのイメージをつかんでもらえればと思います)

Nginxは並列で処理をするので、アクセスが集中した時でもスピードが落ちにくく、Apacheより高速だというのが一般的な評価です。

KUSNAGIはNginxを使用し、WordPress用の設定、独自のWordPressプラグインを使うことで高速化を実現しています。

SSLへの対応も簡単

Googleは、WebサイトのSSL化を推奨し、検索結果の順位への影響を示唆しています。
関連:Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

自分の力でこのブログをSSL化をしたのですが、サーバ知識の乏しい僕の力ではちょっとした躓きで数日間かかりました。解決策が探しても探しても出てこない状況はストレスマックスです。

通常のSSL証明取得手順は過去記事に書いていますので、難しい流れだということが、なんとなくわかってもらえると幸いです。
関連:nginx + WordPressでSSL(HTTPS)を設定する方法 | 経験知

導入がかなりめんどくさいSSLですが、KUSANAGIを使うと簡単に設定できます。

独自ドメインがサーバに設定されている状態で、KUSANAGIの初期設定の途中でメールアドレスを入力すればSSL化が完了します。しかもSSL料金は無料です。上記SSL設定記事のように、SSL設定で苦しみ、SSL証明書にお金を使っていた僕からすると、ありえない簡単さと安さです。

もちろん、後からSSL化することもできるので、他のサーバから移行する際は、引越しが完了してからSSL化することも可能です。

KUSANAGIはLet’s Encryptという無料のSSL証明書を使っていて、3ヶ月で有効期限が切れてしまうのですが、その更新も自動でやってくれます。

SSLについても過去記事にまとめていますので、こちらも参考にどうぞ。
関連:ブロガーのためのHTTPS(SSL証明書)入門 | 経験知

KUSANAGIでSSL化をする上で注意が必要なことがあります。

それは、すでにブログを運営している状態だと、データベースの中身を書き換えるということです。

SSL化するとURLが「http」から「https」に変わるので、記事内のリンクや画像のURLを勝手に書き換えます。

このブログだと「http://keikenchi.com」を「https://keikenchi.com」に変えるのです。

データベースを書き換える動作をなんの確認もなしに行うという恐ろしいところがあります。

リンクや画像なら良いのですが、記事内の説明で「http://keikenchi.com」を使っているところも「https」のURLに書き換えられていて、意味のわからない文章になってしまいました。下記のようなURLが書かれている文章は注意が必要です。

例えば、先程「http://keikenchi.com」と「Search pattern」を設定したのに、ココを「https」とだけしたら「http://keikenchi.com」が「https」になってしまいます。
WordPressの記事内を一括変換してくれるSearch Regexの使い方 | 経験知

後からSSL化する場合は、このことに注意して行いましょう。

上位プランへの変更が簡単

一般的なレンタルサーバーでは、アクセスが増えてきたからプランを変えようとすると、新しいプランを契約し、WordPressの引越しをしなければなりません。

これがなかなかの重労働で、データを移行したのに表示がおかしい、動いていたプラグインが動かなくなったなど、ちょっとした問題が起こりやすいです。

プラン変更には時間と手間がかかるので、「記事がバズって瞬間的なアクセス数が超伸びている!」という時に対応できません。プラン変更と引越しが終わった時点でバズも終わっているはずです。

その点、KUSANAGIを導入できるクラウドサービスは、サーバを使った時間によって課金するシステムで、プランの変更が簡単です。

プラン変更の方法は、一旦サーバを止め、プランを変更してからもう一度立ち上げる。という数クリックの手順で簡単に行えます。サーバの停止と起動に多少時間がかかりますが、僕が使っている「ConoHa」では、5分ほどで一通りの作業が終わりました。

瞬間的なアクセスがあるときの5分はとても長いですが、引越しするよりかはるかに簡単です。

アクセスが落ち着いてきたら従来のプランに戻せば、上位プランの料金は、アクセス数が多かった時間分だけ支払えば良いので、費用も節約できます。

一般的なレンタルサーバーなら上位プランにあげたら戻すのにまた引っ越さなければなりませんからね。

アップデートが簡単

僕が地味に便利だと思っているのが、サーバ周りのアップデートが簡単だということです。

自分でサーバを設定していたときは、PHPやMySQL、Nginx、WP CLI、OpenSSLなど、各々の更新情報を調べ、その都度アップデートする必要がありました。

メジャーなアップデートだと、ブログが表示が変になる場合もあります。

その点、KUSANAGIの場合は、WordPressが動作してからアップデートをアナウンスしてくれる(ハズ)ので、
ターミナルなどでSSH接続して

# yum update

をするだけで、必要な環境が常に最新の状態に保たれます。

アップデートが必要なソフトの把握と動作確認。この手間がなくなるだけで運用が劇的に楽になります。

サーバは、アップデートをしないと、攻撃を受けたり乗っ取られたりする危険があるので、最新の状態に保つ必要があります。

KUSANAGIの使用料は無料

KUSANAGIの使用料は無料です。

なので、導入にかかる費用は、一般的なサーバのようにサーバのレンタル費用と年間のドメイン代のみです。

しかし、KUSANAGIを使えるサーバは、クラウドサービスがほとんどで、使った分だけ料金がかかる従量課金です。

従量課金だと、実際にどれぐらいの料金がかかるのか不安になりますよね。

そこで、AWSとConoHaでどれだけ費用がかかったか紹介します。

AWS

AWSはアマゾンが提供するクラウドサーバです。

1年間無料でメモリ1GBの「t2.micro」を契約し、「毎月無料で使えるわ〜」と思っていたら、転送量(データを転送した量によって費用が発生します)で約6ドル、ストレージサービスのEBSで8.5ドル、それにかかる消費税で、合計1,820円の支払いとなりました。(月間40万PV達成時)

1年経つと、基本料(プラン単価×時間)が毎月2,000円弱かかってくるので、月4,000円弱。さらにアクセスやストレージ量が増えてくるとさらに費用が増えるので、料金の予測の難しさから使用を諦めました。

ConoHa

AWSの料金に怯え、行き着いたのがConoHaです。

転送量も無制限で、ストレージ量も50GBと十分。更に、基本的には使用した時間分の料金で、プランの月額最高額まで達すると、その料金より多く支払う必要はない、というのが魅力でした。

僕が契約しているメモリ2GBのプランだと、1時間あたり2.5円で、月額最高1,750円になります。

税込みの毎月支払額は1,890円です。

AWSで1GBだったメモリが2GBになったにもかかわらず、支払額は4,000円(さらに上がる可能性あり)から1、890円弱と半分になりました。

もちろん、CPUなど、他の部分での差はあるので対等な比較ではありませんが、問題なく動作し料金の上限も決まっている安心感に満足しています。

Cohonaの1GBプランでも月間40万PVを問題なくさばいてくれていましたが、余裕を持つため2GBのプランにしています。

KUSANAGIの推奨メモリは4GB以上ですが、それほどアクセスがなければ1GBでも大丈夫そうです。

クラウドサーバはレンタルサーバに比べて割高でしたが、値段もどんどん下がってきていて、今ではそれほど変わらないところまできています。

サーバ選びをしっかりすれば、それほど費用がかからず高速なWordPress環境が構築できるのはありがたいですね。

導入する際の注意点

KUSANAGIを導入する際に気をつけたい注意点についても紹介します。

黒い画面を使う

KUSANAGIの初期設定や、アップデートなどの運営には、コマンドプロンプトやターミナルなどの、いわゆる「黒い画面」を使ってコマンド入力する必要があります。

慣れていない方には何をやっているのかわかりにくく、操作するのが不安になりますよね。

手順はしっかり紹介されていて、自分でサーバを設定するよりはるかに簡単なのですが、黒い画面を使ったことのない人にとっては、ハードルは高いはずです。
関連:KUSANAGIの初期設定 – KUSANAGI

しかし、最近になって、Webブラウザから設定できるサービスも始まりました。
関連:WordPress for KUSANAGI8 | さくらのクラウドニュース

手順をざっとみましたが、WordPressを自分でインストールし、ブログを開設できる力がある人ならインストールは簡単にできるはずです。

が、運用や保守面で必要になってくる操作は、黒い画面を使って行う必要があるようですので、あまり実用的ではないですね。Web管理画面からここまでの操作ができるのなら、他のコマンドも管理画面から行えるようにしてもらいたいものです。

KUSANAGIの進化はとても速く、そのうちWebブラウザから全ての設定ができるようになるかもしれないので、黒い画面が苦手な人はもう少し様子見でいいかもしれませんね。

まとめ

KUSNAGIのメリット

  • 高速なWordPress専用環境が従来より簡単に構築できる
  • SSLの対応も無料でできる
  • 複数のソフトのアップデートもコマンド一つでできる
  • 無料なので、サーバ使用料に加えて支払う必要がない

更に、KUSANAGIを使うということはクラウドサービスを使うということなので、サーバスペックの変更が容易で、構築してしまえば引越しの必要がほとんどなくなる。

KUSANAGIの注意点

  • 黒い画面を使うので、慣れていない人には扱いにくい

正社員でフリーランスな仕事を実現

フリーのエンジニアになって仕事を自由に選びたい!正社員並みの保証が欲しい!

という相反する要望をかなえてくれるのが【midworks】です。

雇われるだけの生活から脱出してみませんか?



おわりに

なんか自分の過去記事紹介になってしまいましたw

これだけKUSANAGIと付き合って来た僕からすると、KUSANAGIがどんどん便利になっていくのは面白いですし、何より今まで苦労し、忘れた頃に問題が起きるサーバ設定・運用を簡単にこなせるのがありがたいです。

ロリポップ→さくらレンタルサーバ→さくらVPS→AWS→ConoHaと、サーバを転々として来ましたが、KUSANAGI + ConoHaで、ようやく根を張り落ち着ける環境が作れたと思います。

と、ここまで記事を書いていたのですが、「KUSANAGI Advent Calendar 2016」を見ていたら、「エクスクラウド」がいい感じだなと思いました。
関連:EX-CLOUD for KUSANAGI(エクスクラウドのWordPressホスティング)が出来るまで | EX-CLOUD TECH & SUPPORT BLOG

スケールアップが必要になるときは、5分の停止でも痛い場合があるので、無停止スケールアップは魅力的です。他にも、1週間以内であれば無料で一時的に最大150%にスペックアップできる「リソースブースト」やWAFの標準提供など、心惹かれるサービスが結構あります。

まだまだサーバ放浪は続きそうですw

以上KUSANAGIの特徴とオススメポイントを紹介しました。

ちょっとハードルが高いと思った方は、サーバ移転が必要となるまでKUSANAGIのことを頭の片隅にでも置いといてください。必要になった頃にはさらに進化しているはずなので。

▼役に立ったらシェアをお願いします