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国民年金の支払いはクレジットカードで2年前納付がオススメ。

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国民年金をクレジットカードで2年前納付がオススメ

個人事業主は、国民年金の第1号被保険者となるので、個人で毎月国民年金保険料を支払わなければなりません。

支払額は、毎年数十円~数百円の増減があるのですが(ほとんど増額)2021年度は16,610円です。

なかなかの金額なので、なんとか支払いを減らしたいところです。

そこでオススメなのが、国民年金の前納制度。

クレジットカードで2年分の支払いを一括で行うことで、実質1ヶ月以上分の割引がさせることになりますからね。

この記事では、国民年金をクレジットカードで前納するお得さについて紹介します。

クレジットカード前納だと1ヶ月以上分の保険料支払いがなくなる

国民年金には、6ヶ月、1年、2年前納付があります。

支払い方法は、

  • 口座振替
  • 現金またはクレジットカード

という2種類があります。

支払い方法と前納する期間によって割引額が変わっていて、2021年現在、口座振替で支払う場合は、
支払額 割引額
6ヶ月前 98,530円 1,130円
1年前 195,140円 4,180円
2年前 382,550円 15,850円

現金かクレジットカードで支払う場合は、
支払額 割引額
6ヶ月前 98,850円 810円
1年前 195,780円 3,540円
2年前 383,810円 14,590円

となっています。

割引額だけで比較してみると、
口座振替 現金・クレカ
6ヶ月前 1,130円 810円
1年前 4,180円 3,540円
2年前 15,850円 14,590円

となり、現金・クレジットカード決済より、口座振替のほうが割引額が大きくなっています。

しかし、クレジットカードで支払った場合、使っているクレジットカードにもよりますが、1%前後のクレジットカードのポイントが付きます。

僕が使っている楽天カードでは、支払額の1%が楽天ポイントとして返ってくるので、クレジットカードで2年前納付すると、382,550円の支払いなので楽天ポイントが3,825ポイントもらえます。

これをクレジットカード割引額の14,590円に加算すると18,415円になり、15,850円の口座振替より2,565円分お得です。

2021年度の国民年金は16,610円なので、18,415円分の割引となると、1ヶ月以上分の保険料が免除されたことになります。

資産運用という側面から見てみる

クレジットカード2年前納付を「資産運用」という観点から見てみます。

割引額を年率換算すると下記のようになります。
年率
6ヶ月前 1.82%
1年前 2.81%
2年前 4.81%

資産運用の計画を立てる際の年利はだいたい5%前後で設定されるので、2年前納付の4.81%はかなり優秀です。

加えて、資産運用する際は増えることもあるし減ることもありますが、国民年金の前納は確実に4.81%の利率を出してくれるというのが素晴らしい。

2021年度は382,550円という支払額なので、そのお金を年利5%以上で運用できるのなら毎月納付で良いでしょう。

そこまでのリスクを取りたくない場合は、確実に年金支払額が減り手元にお金が残る、クレジットカード2年前納付した方がよいです。

クレジットカード2年前納付の注意点

僕が実際にクレジットカードの2年前納付をしてみて感じた注意点等を紹介します。

申込みは2月末日まで

2年前納付の開始は毎年4月からと固定されているので、申込みは2月末日までに行わなければなりません。

4月までの支払いは毎月払いになってしまうので、2年前納付の申請時に月額支払をクレジットカードにするのも良いと思います。

毎月の支払額分のポイントがたまりますからね。

支払限度額を超えないか確認を

2021年度の支払額は382,550円です。

かなりのまとまった金額なので、クレジットカードの限度額と使用可能残高を確認し、確実に支払えるようにしておく必要があります。

支払い可能残高が足りず、クレジットカードから引き落としがされなかった場合、納付書が送られてきて現金払いする必要があり、クレジットカードのポイント分と2年前納付分の割引額を損することになってしまいます。

カード利用限度額を超えるなど、カード会社の規定によりクレジットカード納付ができない場
合や、その他事務処理上の都合により、納付書を送付させていただく場合があります。

6カ月前納・1年前納・2年前納を希望されている場合であって、カード利用限度額を超える
ことによりクレジットカード納付ができない場合、その対象期間は毎月納付の扱いとさせてい
ただきます。

この場合、4月分もしくは10月分(1年前納・2年前納では4月分のみ)を納
付書により現金で納付していただくこととなります
国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書

また、引き落としは分割にできず、一括での引き落としになるので銀行残高にも注意してください。

就職する予定があればやらないほうが良い

会社に就職すると、厚生年金に加入することになり、国民年金の支払いは会社が行うようになります。

そのため、2年前納付した状態で会社に就職すると、国民年金を重複で支払う事になってしまいます。

申請すれば重複分は戻ってきますが、確定申告で国民年金保険料を控除に使っていた場合、控除額が減ることになるので確定申告の修正申告をすることになり、かなり面倒です。

就職する予定のある人は、クレジットカードの毎月払いにするか、就職時期を見極めて6ヶ月か1年前納付を検討するのが良いでしょう。

確定申告の控除額は毎年か2年一括か選択できる

国民年金保険料は確定申告するとき、全額所得控除の対象となります。

2年前納付をした場合、年別に分けて控除する方法と、一括で控除する方法が選べます。

国民年金の控除証明書は、11月上旬頃ハガキで届きますが、2年前納付をすると封筒で届きます。

中には控除証明書が入っていて、例えば2021年の支払いの場合で2021年から2年前納付をはじめたのなら

  • 2021年4月~12月
  • 2022年1月~12月
  • 2023年1月~3月

という3つの期間の控除証明書があります。

控除証明書の見本はこちらで見ることができます。
社会保険料控除証明書見本

これらは1枚の紙にまとまっていて、ミシン目で切り取れるようになっており、控除申請したい分の控除証明書を切り離し、確定申告時に添付して提出することになります。

この際に、毎年分をきっちり控除したい場合は、2021年4月~12月部分を切り離し、初年度は別にハガキで1~3月分の控除証明書が届いているはずなので、それらに記載されている「各年に申告する場合の証明額」を合計した金額を確定申告書に記入し、添付して提出します。

翌年の2022年分は、2022年1月~12月までが記載された証明書を添付提出。

2023年は、2023年1月~3月までの証明書と、2023年11月に届く控除証明書の2023年4月~12月部分を合計して添付するカタチになります。

2021年に一括で控除したい場合は、3つの控除証明書の証明額を合算し、3枚同時に添付提出すればOKです。

2年前納付をすると国民年金の控除額を少し調整できるので、来年売上と利益が減って所得税率が下がりそうなら、今年のうちに全額控除に回して支払う税金を押さえるという使い方もできます。

毎年申請する場合は、翌年、翌々年分の控除証明書を無くさないように気おつけましょう。

なくしてしまった場合は再発行可能なので、早めに年金事務所に問い合わせるようにしてください。

クレジットカードの番号が変わったら再び申請する必要あり

クレジットカードの番号が変更になったら再び申請する必要があります。

僕は2年前納付を申請後、申請した楽天プレミアムカードから楽天カードへ切り替えたので再新世しました。

切り替え申請は、最初に申請した用紙と同じで、年金事務所で手続きをしました。

使っているカードを変えたりカード番号が変わった時は、忘れずに再申請するようにしてください。

クレジットカードの期限延長の場合、自動更新してくれるカードもある

クレジットカードの期限延長によるクレジットカードの番号の変更は、自動で更新されるカードもあります。

自動更新に対応していないカードもあるので、申請時に確認しておいたほうが良いです。

僕が使っている楽天カードは、自動更新に対応しているので、クレジットカードの期限延長による番号変更なら修正申請しなくて大丈夫です。

僕のように、カードを切り替えて番号が変わってしまった場合は修正申告が必要なので注意してください。僕はこれに気づくのが遅く、後ちょっとでクレジットカード決済できないところでした…。

クレジットカード2年前納付の申込手順

クレジットカードの2年前納付は、住所のある市区町村役場か年金事務所で申し込みできます。

現地についたら受付で「国民年金の前納の申込みをしたい」と伝えれば案内してくれるはずです。

申請時に質問したいことがあるのなら、年金事務所で申し込みをしたほうが確実な回答が返ってくるはずなので、年金事務所で申し込むのがオススメです。自分の使っているクレジットカードの自動更新に対応しているかの確認もできるはずですからね。

申請に必要なのは、
* 基礎年金番号
* 身分証明書
です。

基礎年金番号は年金手帳に書かれているので、年金手帳ごと持っていくとなにかあったときにスムーズです。

脱ハンコの流れからか、ハンコは必要なくなりました。

現地で申請書に記入をしても良いですが、現地で書くのが嫌なら申請書をダウンロードして印刷して記入することもできます。

下記リンクの「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」をダウンロードして印刷して記入してください。

「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書(控)」と、「控」と書かれているところは記入しなくても大丈夫ですが、その前にある「入力用 国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」は記入する必要がります。

市区町村役場や年金事務所にある申請書は、複写になっていて「入力用」の部分は書かなくても複写されるので、現地で書いた方が楽です。

記入と担当者の確認だけなので、手続きは15分ぐらいで終わりますが、混雑具合によってはもう少し時間がかかるかもしれません。

申請後、1ヶ月後ぐらいにハガキが届くので、手続きが完了したか確認しましょう。

なにかの手違いで完了しなかった場合もハガキが届きますので、案内に従って再提出等の対応をしてください。

付加年金もオススメ

個人事業主なら、国民年金にプラス400円支払うことで、65歳から支払った月数×200円が毎年もらえるようになる国民付加年金もおすすめです。

2年で掛金を回収でき、それ以降は丸儲けの制度設計を失敗しているのではと思ってしまう制度で、クレジットカード2年前納付と一緒に申し込むのをオススメします。

付加年金の詳細はこちらのページで詳しく開設しています。
国民付加年金を詳細解説。投資効率が高すぎて簡単に始められるオススメの運用方法 | 経験知

おわりに

2年で1ヶ月以上分の国民年金保険料が割り引かれる、クレジットカードでの2年前納付は個人事業主にオススメです。

楽天カードで支払い、もらった楽天ポイントを楽天証券で更に投資に回しているので、ここで紹介した割引額以上の成果を出しています。(楽天証券では楽天ポイントで投資商品が買えてお得です。)

もちろんポイント投資は下がることもありますが、30年以上の長期投資を見据えているので短期的にはあまり気にしていません。

必ず支払わなければならない国民年金保険料なので、できるだけ支払う額を少なくして別の楽しいことにお金を使いましょう!

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