2019年3月版 タイのバンコクからペナンまで電車で行く方法
※本ページはプロモーションが含まれています2019年3月26日、タイのバンコクからペナンまでタイ国鉄とマレー鉄道を使ってペナンまで行ってきました。
電車での移動はハードルが高いので、いろいろな情報を調べましたが、情報が古かったり、見つけた記事によって書いてあることが違ったりしてかなり混乱しました。
国境を陸路で越えることや、タイ国鉄とやマレー鉄道がテキトーだったりするので、行き方や電車の時間、車両の構造などコロコロ変わるようです。
僕が実際に体験した行き方をこの記事で紹介しますが、2019年3月現在の情報であることを注意し、電車の時間等気をつけてください。
バンコクからペナンまでの大まかな流れ
バンコクからペナンまで電車で行くには、主に下記の流れで進みます。
バンコクのファランポーン駅(Hua Lamphong)からパダンブサール(Padang Besar)までのチケットを予約
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ファランポーン駅で寝台列車に乗り18〜20時間かけてパダンブサールへ
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パダンブサールでタイの出国手続き、その後すぐにマレーシアの入国手続
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パダンブサールでバタワース(Butterworth)行きのチケットを買いバタワースへ
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バタワースでフェリーに乗りペナン島へ
バンコクからマレーシアのバタワースまで直通で行けるという情報がありますが、マレーシアの鉄道近代化により直通運転はされなくなりました。(2019年3月現在)
なので、チケットは「バンコク-パダンブサール」「パダンブサール-バタワース」の2区間分購入する必要があります。
「バンコク-パダンブサール」は本数と席数が少ないので事前予約が必要ですが、「パダンブサール-バタワース」は当日パダンブサール駅での購入で大丈夫です。
バンコク-パダンブサール間のチケットを予約
バンコク-パダンブサール間の寝台列車は1日1本しか走っておらず、寝台車両も2両しかないため座席数が少なく、予約しないとまず乗ることはできません。(パダンブサールをパダンべサールと書いてあるサイトがありますが、GoogleMapを見るとパダンブサールになっていたのでパダンブサールでいきます)
確実に乗るには1週間以上前から予約することをオススメします。
僕は乗りたい日(月曜日)の4日前に予約したら満席で予約できず、その次の日(火曜日)でなんとか予約が取れたのですが、上段の席しか空いていなかったので上段の席になってしまいました。
因みに、そのまた次の日(水曜日)も満席で予約できない状態。
平日の乗車だからと思って油断していました。予約は早ければ早いほどよいです。
予約すべき座席
寝台列車の座席は上段と下段に分かれています。
上段は使い勝手が悪い分870THBと安く、下段は使い勝手が良い分960THBと少し高め。
値段は高いですが、下段をオススメします。
下段は、
- 幅が上段より広い
- 窓があるので外の景色を寝ながら見られる
- 上り下りがないのでトイレに行くのも楽
- 進行方向に向いた座席
というメリットがありますからね。
僕は上段になってしまったのですが、進行方向に背を向けて座ったので外の景色が見づらいし、トイレに行くのに上り下りするのが面倒だし、ベッドの状態になったら外を見られないのでつまらないし、ただでさえ幅が狭いのに荷物を置かなければならないので更に狭くなり最悪でした。
せっかくの電車の旅なので下段を予約してください。ただし、下段から予約が埋まっていくので、予約はお早めに。
あと、座席番号は指定できます。
おすすめの席は、電源が近くにあって下段席の18番。空いてなければ20、22、24が電源に近く下段なのでおすすめ。
上段でも良ければ21番が電源が一番近いです。次いで17、19、23番。
電源は18番と21番の席の間にしかありません。
電源周りの席を取れなかったら、モバイルバッテリーを持っていくなどスマホの充電に気をつけてください。
24時間前後の移動になるのでバッテリーマネージメントは計画的に。
予約方法
予約方法は主に3つあります。
- 旅行代理店で購入
- タイ国鉄のWebサイトでネット予約
- ファランポーン駅の窓口で予約
旅行代理店での購入
僕は使わなかったので詳細を書けず申し訳ないのですが、旅行代理店でも購入できるようです。
タイに1週間居ないでマレーシアまで鉄道で行きたい場合、日本にいながら予約できるので便利ですが、960THBのチケットが1,200THB以上になるなど割高になるのに注意してください。
タイ国鉄のWebサイトで予約
タイ国鉄のWebサイトで、30THBの手数料がかかりますがネット予約できます。
しかし、僕の場合、クレジットカード決済が通らずWebサイトでの予約はできませんでした。
タイのWebサイトでは、タイ国外で発行されたクレジットカード決済ができない場合が多々あるので、今回もそのケースだと思います。
楽天カード (VISA)、 エポスカード (VISA)、セディナカード (MasterCard)の3種類を試しましたが、どれも決済できず。
海外旅行の快適度を爆上げするオススメのクレジットカード5選!これを持てば旅が変わる!
上記クレジットカードは、本人認証サービス(3Dセキュア)に登録していましたが、それでもダメでした。
ネットで調べてみると、普通に決済できている人もいるようなので、とりあえず試してみてください。
Webから予約できたら日本に居ながら予約できて便利ですが、決済ができなくて予約できない場合もあることも考慮して予定を立ててください。
Webサイトで予約する場合は、タイ国鉄のWebサイトにアクセスし、右上の「Sign Up」をクリックしてアカウントを作成してから予約してください。いきなり電車を指定して進んでいくと、アカウント作成を促され、アカウントを作成するとトップページへ戻され、それまで指定していた情報もリセットされてしまうので。
アカウントを作成してログインしたら、「Southem」を選択し「Destination」を「PADANG BESAR」を選択し日付を入力して「Search」をクリック。
「Destination」の選択肢に「PADANG BESAR」と「PADANG BESAR(THAI)」の2つがあって迷いますが、「PADANG BESAR」を選んでください。
「PADANG BESAR(THAI)」はタイ側のバダンブサールで、「PADANG BESAR」の一つ前の駅です。
実際に乗るときも「PADANG BESAR(THAI)」で停車するので、そこで降りずに次の「PADANG BESAR」で降りるようにしてください。
それ以降のWeb予約は画面の支持に従っていけばOKです。
Web予約できたら、チケットを必ず印刷して当日持っていってください。
スマホ画面に表示するだけではダメなようです。
Web予約できたら便利ですが、印刷しなければならないのが地味にハードル高いです。
ファランポーン駅での窓口予約
一番確実で簡単なのがファランポーン駅まで行き窓口で予約する方法です。
ファランポーン駅に入り、駅のホームに向かって左側にチケット販売窓口があります。
閉まっている窓口もあるので、開いている窓口の列に並び順番を待つ。
自分の番がきたら「パダンブサール」と告げると、「Today?」と聞かれたの行きたい日付を英語で伝えるとその日の予約を調べてくれる。
こちらにも見やすい位置にパソコン画面があるので、それを見ながら予約は進む。
僕が言った日は満席で残席数「0」の表示を見せられる。
「Next day?」と伝えると次の日の予約を見せてくれるので、予約できる日を探す。
一通り見せてもらい、座席が空いていた日を告げて予約を進める。
座席指定画面が出たら座席指定できるので、座りたい席を指定。何も言わなければ勝手に決めてくれる。
パスポートの提出を求められたらパスポートを出し、名前の入力を求められたらパソコンのキーボードを窓口から出されるので、自分の名前をアルファベットで入力し、入力が終わったら窓口へ戻す。
料金が表示されたら料金を支払う。(僕は現金で支払いましたが、窓口にVISAとMasterCardのマークがあったのでクレジットカードも使えるかもしれません)
後は勝手にやってくれるので、発券されたチケットを貰って予約完了。
タイ国鉄の乗り方
予約当日になったら発車時間の30分前ぐらいまでにはファランポーン駅にいた方が良いでしょう。
ファランポーン駅には売店やカフェがあるのでお菓子の購入や時間つぶしもできます。
電車での移動中、車内販売はありますが普通のお菓子は売っておらず、飲み物も限られたものしか売っていないので、お菓子や飲料は事前に買っておいたほうが良いです。
トレイもありますが、有料で3バーツかかります。
僕は40分以上前に駅につきましたが、既に電車に乗れる状態だったので、トイレに行くなら電車内の無料トイレの方が良いでしょう。
ファランポーン駅に着いたら、改札口はないのでチケットを見せること無くそのまま駅のホームに勝手に入る。(チケットは車内でチェックされます)
各ホームには電光掲示板があるので、行き先に「Padang」発車時刻がチケットに書かれている時間のホームを探す。今回は4番ホームでした。
ホームに停まっている電車の車両番号を見ながら自分の乗る車両を探す。
車両番号は車体の側面で確認できます。
これは10号車両で「SU-NGAI KOLOK」行き。「パダンブサール」行きでなくて少し焦りますが、車両は途中で切り離されそれぞれの目的地に向かうので、ここではパダンブサール行きでなくても大丈夫です。
車両番号を確認しながら車両前方へ向かっていくと3号車のパダンブサール行きの車両があったのでその車両へ乗ります。(座席が2号車の場合もあります。チケットに書かれたCar Noの車両に乗ってください)
電車に乗ったら客室へは扉に向かって右上にある緑のボタンを押して入らなければなりません。
このボタンの反応が悪く、開いたと思ったら途中で閉まったりするので注意してください。
僕は半分ぐらいまで開いたところで通ろうとしたら、いきなり閉まって挟まりました。
背中とザックの間に扉が挟まり身動き取れない状態に…。
客室に入って左側にあるのボタンを押したのですが、ちょっと開いてはすぐ閉まり全くもって通り抜けられず無様な格好になっていました…。
扉が開くまでボタンを長押ししたらなんとか開き通過。
その後も、客室の外側からボタンを押しても開かず、客室内から人が出てくるのを待って中に入るというシーンが多々あったので、客室に出入りするボタンには気をつけてください。
客室内に入ったら席を探します。
座席番号は座席の側面にあって見づらいです…。番号は赤と黒で書かれていますが、「赤」の番号が座席番号です。
ボックス席を2人で座るので、一人で行く場合は知らない人と相席になります。
幸い僕は同席者が居なかったので独り占めで快適に座ることができました。
ただし、後の駅から乗ってくる人もいるので、ファランポーン駅で一人だからといって席を占拠すると面倒なので気をつけてください。
自分の席に座って待っていると、定刻の15:10を3分過ぎてようやく出発。
車内販売について
車内販売には、食堂車の出前と駅ごとに乗ってくる売り子から買う方法の2通りあります。
食堂車からの出前
食堂車から出前をする場合、クリアファイルを持ったスタッフが車内を回ってくるので声をかけてメニューを受け取り注文します。
僕が乗ったときのスタッフは注文を取る気がないのか、かなりの早足で通り過ぎていくので声をかけるのが至難の業で結局注文できませんでした。(というより、クリアファイルを持った人が食堂車の出前を取っているというのに気づいたのがかなり後になってからなので、声をかけられるタイミングが2度ほどしかありませんでした。)
食堂車の料金はちょっとお高めで、100THB〜200THBぐらいのようです。
売り子から買う
電車はいろいろな駅に停まりながら進んでいきますが、いくつかの駅では売り子が乗ってきて車内を周り、1〜2駅の間乗って去っていきます。
人によって売っているものが違い、そのタイミングを逃すとその先では手に入らないモノもあるので、ほしいと思ったらその場で買っておいたほうが良いでしょう。
例えば、ファランポーン駅で出発前に回ってきた売り子から買ったこのお弁当は、その後買うことができませんでした。
ご飯系の弁当はあまり回ってこないので、見つけたら早めに買っておいて後で食べるようにした方が良いです。
因みにこの鶏肉の弁当は意外と美味しく、もう一個買っておけばよかったと後悔しました。
あと、価格にも注意が必要です。
上記弁当は最初80THBと言われたのですが、他の人のブログには40THBぐらいで買ったと書いてあったのを覚えていたので、思わず「高すぎる」という表情をしたら50THBまで下がりました。
お弁当系なら50THB前後で買えるはずなので、高かったら値下げ交渉してみましょう。食堂車の出前より安く済ませられます。
トイレについて
トイレは3号車の2号車側(進行方向側)にあります。
かなり狭く、洋式と和式があり、あまりキレイではありません。
トイレットペーパーは一応ありましたが、途中からなくなっていたので自分で持って行ったほうが良いでしょう。
車内の冷房について
車内の冷房はかなり効いています。
僕は、半袖の上にフリースのパーカーを着て長ズボンという格好にしましたが、それでも寒かったです。
長袖のシャツも持っていたので、半袖ではなく長袖のシャツを着てくればよかったと後悔しました。
寝るときは薄い掛け布団がありますが、場所によってはクーラーの風がモロに当たる部分があるので、厚着の準備はしておいて下さい。
それにしても、通路を挟んで反対側に座ったタイの女の子はノースリーブで寒がること無くパダンブサールまで行ったのには驚きました。タイ人は寒さにも強いのか…?
パダンブサールまでの道中
定刻を3分過ぎた15時03分、ファランポーン駅を出発。
しばらくはゆっくりとした速度で進み、頻繁に駅に停車し、駅での停車時間も長くなかなか距離が進まない。
発車して1時間が経った16時00分、車掌2人と軍服を着た人2人の計4人が一緒に回ってきてチケットチェックしにくるので、チケットを渡す。
行き先を確認され、チケットに穴を開けられ返却される。
17時50分からベッドメイキング開始。
端の席から順番にベッドメイキングするのかと思ったが、規則性がわからない順番でベッドメイキングは進み、駅に停まったら一旦作業は中断。
19時10分。最後の方になってようやく僕の場所もベッドメイキングしてくれた。
上段はこんな感じ。奥にはライトと小物入れ。枕と薄い掛け布団。側面には落下防止のベルトがあるが、このベルトが邪魔で上り下りしづらい。
ベッドメイキングが行われている18時10分。停まった駅で夕食にふさわしいガッツリ系っぽい車内販売の売り子たちが乗ってくる。
白い発泡スチロールに入った弁当なので、何が入っているかわからないから聞いてみると「ヌードル」とのこと。
10THBと激安だったので買ってみた。
春雨のような麺で、味付けは香草の聞いた超甘辛いヌードルで個人的に全く食べることができなかった。
春雨のような麺はところどころ硬いままで、香草が無理な僕は香草が入ったタレという時点でダメ。
しかも砂糖たっぷりで手についたタレは砂糖の粒が残っていてザラザラベタベタとする。
しかも辛い。
一口唇に付けたぐらいだったが、辛すぎて唇がヒリヒリする。
もったいないけど全く食べずに捨てました…。
因みにゴミ袋は各車両の連結部分とトイレ近くの流しの前にあります。
発車前や発車直後はまだ準備されていない場合もあるので、ない場合はしばらく待って下さい。
日が落ち暗くなって外の景色が見えなくなった20時過ぎ就寝。
20時を過ぎた頃から車内販売は無くなったので、比較的静かに寝られる。
ベッドの長さは身長178cmの僕がまっすぐ寝られるギリギリの長さ。ザックが邪魔だぜ…。
車内の電気に関しては、夜になったから暗くなるということはなく、上記画像の明るさが一晩中続くので、明るいと寝られない人はアイマスクがあると良いかも。
寝台列車なので、走っている揺れや車両の連結・切り離しの衝撃で起きたりする。
電車の衝撃で歯がカチカチし、上の親知らずが下の歯茎を刺激して奥の歯茎が痛くなったのは困った。
マウスピース欲しいぜ…。
電車に揺られ、寝たり起きたりを繰り返し、朝5時過ぎには目が覚めてしまった。
日の出を待ち、外の景色を見るとやはり美しい。
車内販売は朝6時ピッタリに始まった。
景色も見飽きてベットでウトウトしてた9時過ぎ、回ってきたフライドチキンとおにぎりが美味しそうだったので注文。
もち米のおにぎり2個とフライドチキン2個で90THB。後で考えるとちょっと高いが、寝ぼけていてそのまま払ってしまった。
それにしてもなんでおにぎり2個も渡してきたんだあのおばちゃん…。
もち米のおにぎりはもっちりとして個人的に好み。フライドチキンは冷めてカッチカチのパサパサだが、味付け濃いめで良く噛んで食べるとなかなか美味しい。
8時30分、ハートヤイの駅に着くと両替屋が乗ってきてマレーシアのリンギットに両替をしてくれる。
バダンブサールにはキャッシングできるATMも両替屋もなく、バタワースでフェリーに乗る前のショッピングセンターに行くまでリンギットは手に入らないので、少しの金額ならここで両替しておくのもあり。
因みにパダンブサールの駅ではカフェや売店、パダンブサール-バタワース間の電車はタイバーツが使え、お釣りがリンギットで返ってくるので、タイバーツで購入してリンギットを手に入れる方法もある。
だが、1タイバーツが0.1リンギットのレートで計算されるようで、かなり悪いレートになってしまう。
両替屋にレートを聞いてみると、1タイバーツが0.125リンギットとのこと。
当日のレートをヤフーファイナンスで調べてみたところ、1タイバーツ0.128リンギット。
ペナンに着いて両替屋を回ってみたが、レートは1タイバーツ0.127〜0.128リンギット前後。
やはり車内両替屋のレートは悪いが、ボッタクリというほど悪いレートではない。
パダンブサール-バタワース間の電車賃11.4リンギットと、バタワースからペナンへのフェリー代1.2リンギット分くらいは両替しても良さそう。
ペナンに着いたらバスで移動するなら追加で2リンギット分も。
あと、パダンブサールの駅のトイレは0.3MYRと有料なのでトイレが近い人は先に用意しておいたほうが良いかも。
とりあえず1,000円分ぐらい両替しておきたいのと、小銭が邪魔なので全小銭を含めた276バーツを両替してもらうことに。1バーツ単位で両替してくれたのは助かった。
因みに1タイバーツ0.125リンギットと0.128リンギットがどれくらい違うかというと、276タイバーツを両替すると0.8MYRしか変わらない。
良いレートを求めてクソ暑いペナン島を探し回って時間を無駄にすることを考えると、時間を持て余している涼しい車内の中で、少し損して両替しておくのもありだと思う。
僕はレートはそんなもんだろうと交渉しなかったが、交渉すればもう少し良いレートになるかもしれない。
ハートヤイからパダンブサールまでは1時間〜1時間半かかるので、じっくり交渉する時間は十分にある。
ただ、この両替屋は、「PADANG BESAR(THAI)」で停車した時に、「ココは国境じゃないよ〜国境は次の駅だよ〜」と、車掌と共に声掛けをしたり、いろいろ世話を焼いてくれていたので、多少悪いレートで両替してもチップ代わりでいいのかなと思ったりもした。
「PADANG BESAR(THAI)」を出発したら3分ほどで降車駅「PADANG BESAR」に着くので、「PADANG BESAR(THAI)」に着いたら降りる準備を始めたほうが良い。
また、マレーシアの時間はタイより1時間進んでいるので、スマホの時計もマレーシア時間に合わせておくと乗り換え時の時間の混乱がなくなるので時間変更しておこう。
到着予定時刻は8時53分だったが、1時間以上遅れた10時5分(マレーシア時間11時5分)パダンブサールに到着。
タイ国鉄の遅延は常習的なので、1時間以上遅れることは覚悟しておこう。
タイの出国手続所きとマレーシアの入国手続所は到着した電車の乗客が居なくなったらすぐに閉まってしまう。
また、駅ホームにはタイ側・マレーシア側の明確な国境がないので、やろうと思えば出入国審査場を通らずしれっとマレーシア側に行くこともできてしまう。
出入国審査場が閉まったり、マレーシアへ不法入国してしまわないよう、パダンブサールに着いたらすぐに電車を降り、出入国手続きをするよう要注意。
タイの出国手続き
パダンブサールに着き、電車を降りたら人の流れについていくと、国境警備員が誘導してくれるので迷わずタイの出国審査場に行ける。
タイの出国審査は、パスポートと入国時に書いた出国カードを渡し、審査口に備え付けられているカメラで写真を撮られ出国ハンコを押してもらうだけで終了。
カメラ撮影時にカメラに近づきすぎていると下がるように言われるので、最初から離れておいたほうが良い。最終的に後ろの壁に張り付くぐらい離れた。
質問に関しては、特に何も聞かれることはなかった。
出国ハンコの日付が間違っている場合があるようなので、パスポートを返してもらったらその場で日付の確認を。
出国審査場を抜けると係員が誘導してくれるので、その指示通りに進んでいけばマレーシアの入国審査場へ行ける
マレーシアの入国審査
マレーシアは出入国カードを書く必要がないので、そのまま入国審査の列に並び、パスポートを渡す。
審査口に指紋を読み取る装置があるので、指示があったら指紋読み取り機に両手の人差し指を乗せ、OKが出るまでそのままの状態で待機。
読み取りの反応が悪いのか、10〜20秒ほど指を置き続けた。
指紋認証が終わるとハンコを押されてパスポートを返却され入国審査完了。
マレーシアでは入国時にいろいろ聞かれると聞いていたのでドキドキしていたが、何も聞かれること無く通過できた。
マレーシア入国には出国の航空チケットが必要ということだったが、それもチェックされずに入国できた。(この辺は審査員によって対応が違う可能性があるので、出国の航空チケットがない状態で入国するには自己責任で。)
入国審査場を抜けるとすぐに手荷物検査場があり、ベルトコンベアの上に荷物を置き検査装置を通す。
出てきた荷物を自分で拾い上げ、問題なければそのまま進めばOK。
大きい荷物を持っていたり、検査機に引っかかった場合は荷物を開けて調べられることもあるので、荷物を空けるよう指示されたら開けてチェックを受ける。
荷物検査所を抜ければ一通りの入国手続完了。
僕は電車を降りてすぐにタイの出国審査場へ向かったので、電車を降りてから10分でマレーシアの入国審査を抜けることができた。
タイの出国審査へたどり着くのが遅かったり、人が多かったりするともっと時間がかかるかも。
パダンブサール-バタワース間のチケット購入
手荷物検査場を抜けると左手側にすぐ階段があるので登る。
階段を登りきったらチケット売り場は左にあるので左へ曲がる。右へ曲がると待合所があり、そちらが先に目につくので僕は右に行ってしまい、しばらくチケット売り場を探してしまいました。階段を上がったら左に行きましょう。
チケット売り場についたら「バタワース」と伝えればチケットを発行してくれる。値段は11.4MYR。
窓口には、次の電車の時間が書いてあるので確認しておくと良い。次はバタワース行きの12:25発。
因みにこの1本前の電車は10:25発。タイ国鉄が遅延しなければマレーシア時間の9時53分に到着するので、出入国審査とチケット購入をソッコーで行えば間に合うが、タイ国鉄が時間どおりに着くことはないはずなので、10:25発の電車は諦めた方が良さそう。
チケットはレシートのようなペラッとした紙。
トイレはホームに行く途中にあり、1回0.3MYRと有料。お釣りはしっかりくれるが、なるべく小さいお金で渡したほうが良い。
マレーシアの鉄道について
パダンブサールからバタワースに行くにはKTM コミューター(KTM Komuter)という電車に乗る。
KTMはマレーシア鉄道公社の総称で、日本のJRみたいな感じ。
コミューター(Komuter)は電車の種類で、近距離各駅停車の鈍行。
パダンブサールでは高速鉄道のETSもあり、コミューターと乗り場が分かれているので要注意。
KTM Komuterに乗ってバタワースへ
待合所からホームへ進んでいくと、階段を降りたところでETSとKomuterで乗り場が分かれている。
Komuterに乗るので右側のホームへ。
ファランポーン駅同様、改札口がないのでチケットを見せること無くホームに行くことができる。
チケットはバタワースで降りて改札口を通る時に回収されるのでしっかり持っておく。
出発の10分前にコミューター到着。
マレーシアはイスラム圏ということで、女性専用車両があるので男性は乗らないように注意。
女性専用車両には「coach for ladies only」と書かれている。
後ろの車両は意外と混んでいて立っている人もいるが、前の車両はガラガラなので座れないようなら前に行くと良い。
先頭車両で運転席の先の景色を見ながら乗りたいと思ったが、運転席はガラス張りになっておらず前の景色はほぼ楽しめない。
運転席入り口の窓から無理やり撮った写真がコチラ。
密林の中を真っ直ぐに伸びる線路が美しいのにちゃんと見られないのが残念。
車内はタイ国鉄ほどではないが寒いので上着をすぐに着られる状態にしておくと良い。
12時25分に出発した電車は、1時間50分後の14時15分バタワースへ到着。
バタワース駅からフェリー乗り場まで
バタワース駅についたら人の流れに乗って駅の外まで出る。
途中改札口でチケットを回収される。
バタワース駅を出るとフェリーの案内板がなくて少し焦るが、ここも人が多く歩いていく方向についていけばOK。タクシーの勧誘が激しいが、タクシーに乗ってもフェリー乗り場まで行けないのでシカトして進む。
タクシー乗り場を超えて赤い壁を左へ進んでいく。
赤い壁部分にくるとフェリー(FERRY)の案内マークがあるのでこれに従って進んで行けばOK。
工事中の細い道をひたすら進んで行き、エレベーターか非常階段を登ると、いつの間にか「Central」というショッピングモール内に入っている。
ショッピングモールに入っていくと右側にキャッシングできるATMがあるので、キャッシングでリンギットを引き出す場合はココで引き出すこともできる。
ATMがある場所を過ぎるとすぐにバスのチケット販売所があり、その奥に両替所もある。
車内の両替屋よりはレートは良いが、ペナン島のレートよりは悪かったので、無理にココで両替する必要はないかも。
そのままフェリーの案内板に従ってショッピングモールを通過していくとフェリー乗り場に着く。バタワース駅から迷わず歩いて10分ぐらい。
チケット売り場で1.2MYRのチケットを購入。QRコード付きのレシートのようなチケット。
フェリー乗り場へ向かうと改札口があるので、QRコードをかざして改札を通過。フェリーがきていなければ待合室で待ち、フェリーが来たらそのまま乗船。
因みにペナン島へのフェリー代は特殊で、行きは1.2MYRを支払うが、ペナン島からバタワースへは無料で戻ってくることができる。
チケット販売所も改札口もなく、そのままフェリーに乗って帰ってこられるのが面白い。
フェリーの時間
フェリーは20分間隔で運行している。
バタワースから出発するフェリーは毎時10分、30分 50分に出発。
ジョージタウン(ペナン島)から出発するフェリーは毎時0分、20分、40分。(光の反射で見辛くてスミマセン…。)
所要時間
バタワースからペナン島へのフェリーの所要時間は20分。
僕の場合、14時15分にバタワース駅に着き、ちょっと迷いながらも14時30分発のフェリーに乗り、14時50分ペナン島に着きました。
ペナン島に着いてからの移動
ペナン島についてフェリーを降りるとタクシー乗り場やバス乗り場があるので移動しやすい。
バスで移動するならmoovitというアプリを使うと、目的地と行き先を入れれば乗るべきバスの番号やバス停の位置がマップ上でわかって最強に便利。
moovitは他の地域でも使えるので、入れておくと海外旅行の幅が広がりますよ!
タイの出国航空券問題
タイに入国する際、タイから出国する航空券を持っていないと入国できない決まりがあります。
今回のように電車でマレーシアへ行きたい場合、タイから出国する航空券予約して入国することはしないので、タイに入国できないことになります。
タイの入国審査で帰りの航空券を提示しろと言われることは滅多にないのですが、飛行機に乗る祭、航空会社のチェックインカウンターで出国の航空券を確認され、タイから出国する航空券を持っていないと飛行機に乗せてもらえません。
これは、タイの出国航空券を持っていない人を航空会社がタイへ連れていき、タイの入国審査でタイ出国の航空券を持っていないということで入国拒否された場合、航空会社がその人を出発国まで連れて帰らなければならないので、航空会社は入国拒否される可能性がある人を乗せたくないため、チェックインカウンターでしっかりチェックされます。
この問題を回避するため僕は、キャンセル無料の航空券を予約し、タイに入国したら航空券をキャンセルする方法でタイに入国しました。
タイに行く航空会社はスクートを使ったのですが、チェックインカウンターで「帰りの航空券は?」と聞かれたので、予約したキャンセル無料の航空券を見せ、無事に飛行機に乗りタイに入国し、入国が完了したら帰りの航空券をキャンセルすることで出国の航空券にお金をかけること無く入国できました。
具体的な方法は「ダミーチケット」で検索し、実行する場合は自己責任で行って下さい。
なお、タイの出入国カードの出国カードの出国便名の部分は、ダミーで予約した航空便を記入しましたが、出国時にそのことについて突っ込まれることはありませんでした。
おわりに
タイの電車で移動し、陸路で国境を超え、再び電車で目的地へ行くという僕的にかなりハードルの高い旅でした。
情報はあるけど古かったり散らばっていたりわからないことが多々あったので、事前に知っておきたかった情報をまとめました。
準備は大変でしたが、24時間近くに及ぶ長期移動も景色を眺めながら進むことで最高に楽しく移動でき、電車でマレーシアまで行ってよかったと思います。
この記事の情報もいずれ役立たなくなるでしょうが、僅かな間でも人の役に立てば良いと思います。
もしこの記事と変わったところがあったら、ぜひ自分の旅ブログで行き方を後悔し共有して下さい。