一眼カメラで手ブレが全くない動画をブラシレスジンバルを使って撮影する方法
※本ページはプロモーションが含まれていますデジタル一眼カメラで動画を撮影すると手ブレがかなり気になります。
カメラ自体に手ブレ補正が付いている機種もありますが、多少改善される程度で個人的に満足のいく動画が撮れません。
手ブレを抑えた動画を撮影するには、スタビライザーやジンバルといった機器を使うことで実現できます。
僕が使っているブラシレスジンバルの「Pilotfly H2-45」を使えば手ブレがほとんど無い滑らかな動画を撮影できます。
ドローンと組み合わせてこんな動画も撮りました。空撮以外はH2-45を使って撮影しています。
この記事では、一眼カメラで手ブレの無い動画を撮影するための機器について紹介します。
スタビライザーとジンバルの違い
手ブレを抑える装置を調べていると、スタビライザーとジンバルという言葉にたどり着きます。
これらの定義は曖昧で、いろんな使い方をされているので、手ブレの無い動画を撮りたくて情報を集めているときに混乱しました。
スタビライザーとは
カメラの手ブレを抑える装置全般をスタビライザーといいます。
手ブレを抑える仕組みは、おもりを使った振り子式と、ジンバル式があります。
ちょっと前までは、振り子の原理を使った手ブレ防止装置が主流で、
- 振り子式の手ブレ防止装置をスタビライザー
- ジンバル構造の手ブレ防止装置をジンバル
と言い分けることもあれば、それらをひっくるめてスタビライザーと言ったりもします。
この辺の定義(というか認知度?)が曖昧で、使う人や企業によって言い方が違うので混乱しやすいです。
ジンバル
ジンバルは、物体(ここではカメラ)を支える台が回転することによって、台の上に載っているモノを静止状態にすることができる仕組みの装置。
台が1つの1軸ジンバル、台が2つの2軸ジンバル、台が3つの3軸ジンバルがあります。
3軸ジンバルは様々な方向からの回転を吸収し、載せているモノを静止状態にすることができます。
電動ジンバルとは
電動モーターを使ってジンバルの仕組みを制御することで台の上に載せたものを静止させる仕組み。
ブラシレスジンバルとは
ブラシレスモーターを使った電動ジンバル。
ブラシレスモーターとは、従来のモーターのブラシ(電極)構造を無くしたモーターで、従来のモーターと比べると
- メンテナンスフリー
- 負荷の変動があった場合でも制御しやすい
- 薄型で力が強い
- フラットトルク
などの特徴があります。
僕が使っている「Pilotfly H2-45」はブラシレスジンバルになります。
電動式のジンバルは大抵ブラシレスジンバルですが、ブラシレスジンバルをただ単に「ジンバル」と呼ぶことがほとんどのようです。
スタビライザーとジンバルの違いまとめ
スタビライザーは手ブレ防止装置の総称。
ジンバルはものを静止させる仕組みの名前だが、ジンバル機構を使った手ブレ防止装置の総称として使われることがある。
ステディカムとは
手ブレ防止装置を調べていると、ステディカムという言葉にもぶち当たることもあります。
ステディカムは、アメリカのティッフェン社が製造している手ブレ防止装置の商品名で、同社が商標を持っています。
ティッフェン社以外の手ブレ防止装置のことも「ステディカム」と呼ぶ人もいますので、ステディカムはティッフェン社製のスタビライザーのことだというのを知っておきましょう。
スタビライザーの種類と特徴
個人使用のスタビライザーの種類は、おもりを使った振り子式とジンバル構造を使ったブラシレスジンバルがあります。
購入するならこの2種類のどちらかになるのですが、それぞれ特徴があるので紹介します。
振り子式
振り子式は振り子の原理でカメラを安定させます。電動ではないので単純な作りとなっています。
メリット
価格が安い
まず挙げられるメリットは、構造が単純なので価格が安いことです。
安いモノは5,000円程度から、高くて数万円程度です。
1万円前後の価格で購入できます。
持ち運びしやすい
精度が要求される製品ですが、モーターなどの電動機構が無いため、持ち運び時にそれほど気を遣う必要がありません。
デメリット
調整がシビアで難しい
振り子式は、カメラを含めたスタビライザー全体の重心を全方位で一点に集中させる必要があります。
そのため、ミリ単位、あるいはそれ以下の単位での調整が必要です。
これがメチャクチャ難しく、ちょっとした変化ですぐバランスが崩れてしまいます。
レンズキャップを着けたまま調整してしまい、いざ撮影時にカメラキャップを取るとバランスが崩れて一から設定し直し。という話はよく聞きます。
この動画を見れば設定の難しさが分かると思いますが、実際やってみるとここまで上手くできないですよ。
撮影現場へ持って行くときはカメラを外して持って行くはずなので、その場でも調整が必要になります。
家でしっかりやっていれば装着時にやることは少ないですが、現場での微調整はやはり大変です。
やはりちょっとグラつく
振り子の原理でカメラを固定しているので、歩きながら撮影したりすると風や空気抵抗を受けると微妙に揺れてしまいます。
とは言っても、手持ちで撮影するよりかは遙かに滑らかな動画が撮れるので、この辺はどれだけの動画を撮りたいかで別れてくるところです。
ジンバル式
ジンバル式はブラシレスジンバルが主流で売られています。
メリット
手ブレをほとんど感じさせない動画が撮れる
ジンバル構造に加え、ブラシレスモーターを使って姿勢制御を補助するので驚くほど滑らかな動画が撮影できます。
バランス調整がちょっとだけ楽
バランス調整は振り子式同様しっかりやらなければならないのですが、98%程度設定ができればあとは機械で制御してくれるので、バランス調整は少し楽です。
たった2%と思うかもしれませんが、最後の最後を詰めるのがかなり面倒なので、実際にバランス調整してみるとこの差を理解できると思います。
ただ、しっかり調整しないとジンバルに負荷がかかり故障の原因になるのでかなりしっかりやります。
ジョイスティックで方向を変えられる
振り子式はバランスを取ったら基本的にその方向にしかカメラを向けられません。
ジンバルならジョイスティックが付いていて、カメラの向きを微調整することができます。
移動しながら取りたい方向に自在にカメラを向けられるのはとても便利です。
デメリット
価格が高い
電動なので、価格がメッチャ高いです。
安いもので7万円ぐらい、僕が買った「Pilotfly H2-45」は13万円オーバーですからね。
買うのに勇気が必要です。
上下の動きに弱い
これは振り子式でもそうなんですが、3軸ジンバルだと上下の動きを吸収できないので、歩き方に工夫が必要です。(通称スタビ歩き)
実際の歩き方はこちらの動画が分かりやすく解説しています。
ちょっと窮屈な歩き方、走り方ですが、実際にやってみると意外とできます。
最初に紹介した比較動画でも、登山リュックを背負って登山靴を履いて足場の悪い地面でもこれだけの動画が撮れますからね。
どうしても上下の動きが気になるのなら、商品によっては上下運動を吸収するアタッチメントが用意されているものもあります。
僕が使っている「Pilotfly H2-45」は、ZA-1という装置を取り付ければ上下振動をかなり軽減することができます。
取り扱いが難しい
精密機器なので、取り扱いが難しいです。
ジンバル起動中に手で動かすなどの力を加えたり、すると故障の原因になります。
パソコンやスマホを使って設定もできるのですが、その設定を失敗すると暴走したり起動しなくなったりするので取り扱いに注意が必要です。
情報が少ない
ジンバルメーカーは海外製品ばかりで、日本語の情報が少ないです。
設定や使い方が難しいので、困ったことをネットで検索しても解決策にたどり着けないことがほとんどなのです。
2017年10月現在で情報が充実しているのは「Pilotfly H2-45」で、よっちゃんという方がYoutubeで詳細で有益な情報を発信してくれています。
video channel
情報発信しすぎて自前のジンバルショップを立ち上げてしまうほどですからね。
僕が「Pilotfly H2-45」を購入した理由は、よっちゃん氏の動画を見て使い方が詳細に分かったからです。
もちろん、よっちゃん氏のショップで設定サービスも併せて購入しました。
アフターサービスもしっかりしていて、設定をミスって起動しなくなってしまったときもメールと電話でやりとりして無事復旧することができました。
ジンバルは精密機器なので、情報が多い商品を買うのが良いです。
おわりに
一眼カメラで手ブレが無い動画を撮るならスタビライザーを使うのが良いです。
なかでもオススメはブラシレスジンバルで、情報量が多い「Pilotfly H2-45」です。
予算や撮影環境、方法によるところもありますが、自分がベストな方法で滑らかな動画を撮影しましょう。
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