ビブラム ファイブフィンガーズ V-RUNレビュー!五本指靴で素足に近い感覚が気持ち良い!
※本ページはプロモーションが含まれています裸足感覚に近い5本指靴のビブラムファイブフィンガーズ V-RUNを購入しました。
ファイブフィンガーズに関しては、2011年頃にその存在を知り、興味を持っていたのですが、特に理由もなく購入には至っていませんでした。
そして2021年。旅の荷物の軽量化と快適化のため、軽量コンパクトな靴をほしいと考えた結果、両足で282gという軽量さと、両足重ねて厚さ5cmというコンパクト性に惹かれて購入を決意。
5本指靴という特殊な靴なので、実際に履いて感覚とサイズ感を確かめて購入したかったのですが、2021年現在において、取り扱っている店が極端に少なく、試し履きできる店を探すのが一苦労でした。
基本大都市の店舗でしか展示されておらず、オフィシャルショップも不定期にしか開いていないという状況ですからね…。
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ランニングの常識を覆した「BORN TO RUN 走るために生まれた」の影響で、ビブラムファイブフィンガーズが話題になった2011年はそのへんのスポーツ用品店やアウトドアショップで見かけていたと思ったのですが、2021年になるとかなり下火になってきたんですかね。
取り扱い店舗は少ないし、他社も模倣品を作らないことからすると、5本指靴はそれほどのポテンシャルが無いのではと疑ってしまいます。
とはいっても、軽量性とコンパクト性は抜群で、ようやくたどり着いた実店舗で実際に履いてみて良かったので購入しました。
実際に使ってみましたので、使用感を紹介します。
ビブラムファイブフィンガーズ V-RUNの商品写真
カラーはブラック/イエローを購入。僕のブログのテーマカラーと同じで気に入っています。
片足の全体像。つま先の五本指が、他の靴と明らかに違いインパクトがある。
爪先部分は厚めのゴムで保護されている。
真横から見たところ。アッパーはメッシュになった布素材なので、ぺしゃんこにできる。
かかと部分も柔らかく、かかとを踏み潰して履くことともできるが違和感がある。
タグが縫い付けられているので、外すのがちょっと面倒。引っ張っても取れないので、縫い目をハサミで切るしかない。
アッパー部分はメッシュ状になっていて通気性は良い。
靴紐はドローコード式で、締めやすく緩めやすい。ドローこ殿先にはマジックテープがついていて、アッパー部分のマジックテープ部分につけると固定でき、紐がブラブラして邪魔になることはない。
靴の中。インソールは入っていない。
両靴を重ねると厚さ5cm。更に潰すことができるので、バッグの隙間に押し込むことができて便利。
ソールの爪先部分。ビブラムは他社のソールも作るソールメーカーなので、安心のソール構造。
土踏まず部分。黒く汚れいているように見えるが、そういうデザイン。
一番厚いソールのかかと部分。厚さは8.5mm。
片足の重さは約140g。
両足だと282g。左右で微妙に重さが違うようで、片足141gという感じ。
実際に使ってみて良かったところ
ビブラム ファイブフィンガーズ V-RUNを実際に履いて使ってみて良かったところを紹介します。
地面の凹凸や柔らかさを足で実感できるのが気持ち良い
実際にV-RUNを履いてみて外を歩くと、地面の状態を足の裏でかなり感じられるのが気持ち良いです。
もちろん、裸足で歩くのに比べたら感度はかなり落ちるのですが、それでも普通の靴より地面の状態を感じられます。
平らな地面の平らさ、芝生のフカフカさ、石畳の凹凸、砂利道の砂利一つ一つの粒感、普通の靴では感じられない感度で歩けるので、いつも歩いている道が新鮮になったのが驚きです。
僕はカンボジアのアンコールワットへ行ったことがあり、壮大な石の建造物に感動したのですが、ファイブフィンガーズを履いていったら石畳の凹凸を足の裏で感じることができ、感動が更に増していたのではと考えてしまいます。
ヨーロッパの石畳とか歩いてみたいですね。
旅行先の土地を、足の裏で感じながら散策するのはとても楽しいと思います。
自分の歩き方を再認識し、改善できる
靴の性能が飛躍的にアップし、クッション性により足をしっかり守ってくれるようになり、歩き方が雑になっているようです。
ファイブフィンガーズを履いて歩くとわかるのですが、いつもどおりにかかとから着地するとかなり痛いです。
高性能な靴がかかとを守ってくれるので、かかとに負荷がかかる不自然な歩き方がまかり通ってしまいますが、素足に近いファイブフィンガーズだとそうはいきません。
足の裏が痛くない着地方法を模索し、人間本来の歩き方を思い出させてくれます。
本来の歩き方とは、「これ」といった正しいものはなく、「自分が楽で歩きやすい方法」が正しい歩き方のようです。
そのことを頭に入れ、どの着地が一番良いか試行錯誤しながら歩くのも楽しいです。
長時間歩いていると、今まで慣れた雑な着地が出てしまい「痛!」っとなってしまうのですが、歩き方の癖はなかなか治らないものだなと考えながら歩いています。
五本指で地面を掴む感覚が気持ち良い
ファイブフィンガーズはその名の通り5本指が自由に動かせ、更に指が動かしやすいようソールも調整されているので、指で地面を掴む感覚を味わえます。
足の指で地面をわしづかみするように歩くと、普段使っていない足の指の筋肉を使っている感覚になり、これもまた気持ち良いです。
普段指の筋肉を使っていないのを実感できますよ。
ランニングも気持ち良い
V-RUNはランニング用のシューズですが、僕はウォーキング用の靴として使っています。
ウォーキング用としても十分満足していたのですが、ある時散歩していると、信号が変わりそうなので小走りで走ってみたのですが、その時の、
- ファイブフィンガーズの足へのフィット感
- 着地時の強めの衝撃を足全体で和らげた感覚
- 自然に足が前に出る感覚
がとても気持ちよく、新しい走りの感覚に感動しました。
走るときの足の裏の感覚の独特さは面白いですよ。
実際に使ってみてイマイチだったところ
実際に使ってみてイマイチだったところも紹介します。
路面状況に注意
ビブラム ファイブフィンガーズ V-RUNの靴底は、一番厚いところでも8.5mmしかありません。
通常の平らな地面なら良いのですが、砂利道だったり、道の上に転がっているちょっと大きめの小石を踏むだけでもかなり痛いです。
今まで通りのかかとから着地する歩き方で、かかとで小石を踏むとめちゃ痛です。怪我をするほどではありませんが。
砂利道や凸凹したり小石が転がっているような道は要注意です。
かかと靴ずれしやすい
V-RUNのアッパーは柔らかく、かかとも柔らかく潰せるのですが、かかとの先端部分が地味に固く、素足であるき続けているとアキレス腱が擦れて痛くなってしまいます。
靴下を履けばよいのですが、裸足で履くフィット感は気持ち良いので裸足で履き続けたい。
そこで仕方なく、靴ずれ対策テープを使うことにしました。
購入したのは「ネクスケア 靴ずれ保護テープ」で、これを貼ればとりあえずスレは全く気にならなくなりました。
1ヶ月ほど履けば、かかとも柔らかくなってテープ無しで履けるようになるかと思いましたが、やはりだめです。
散歩に行く度にテープを貼るのは面倒なので、靴ずれしやすいかかとの構造は残念です。
ソールにシールが貼ってあってベタベタする
インソールのかかと部分に透明なシールが貼ってあり、あるき続けていると粘着部分がはみ出てきてペタペタして不快です。
一度剥がしてみたのですが、剥がした面全てがベタベタするようになり、これは無理だと思ってシールを貼ったまま使っています。
かかと部分に粘着するシールを貼ってある意味は全くわかりません。
歩く度にかかとに少し貼り付き剥がれるというのが本当に嫌です。
これも靴下を履けばよいのですが、裸足が良いんです…。
V-RUN自体はとても気に入っているのですが、このシールは本当に残念です。
なぜここにシールを貼ったんだ…。
1日1時間程度の散歩で1ヶ月ほど履きましたが、ベダベタは少し収まりましたが、それでもまだベタベタしています。
ちょっと慣れ始めてしまいましたよ…。
五本指で履きづらい
5本指靴なので、それぞれのつま先に指を1本づつ入れていかないといけないので、最初は履きづらいです。
親指はすぐに入るのですが、中指のところに人差し指と中指が2本入ろうとしたり、慣れるまで履くのに時間がかかります。
僕が編み出した履き方のコツは、一旦かかとを潰して履き、親指から入れ始め、そのまま真っすぐ入れるのではなく、親指側に他の指を押しつけながら、人差し指から順番に入れていく。というものです。
かかとは最後に履けばOK。
初日は苦労しましたが、3日目ぐらいには比較的スムーズに履けるようになりました。
それでも普通の靴を履くのより時間はかかりますが。
おわりに
靴ずれしやすいのとインソールのベタベタはかなり不満ですが、地面の感覚を足の裏で感じる快感や、足の指で地面を掴む感覚、軽量性とコンパクト性は素晴らしいので、これからも履き続けていきたいと思います。