経験知ロゴ

最高品質の4Kディスプレイ!EIZO FlexScan EV2785レビュー

※本ページはプロモーションが含まれています

EIZO FlexScan EV2785レビュー

PCゲーム用と作業用にBenQ EL2870Uを購入したのですが、TNパネルということもあり、視野角が思ったより狭く真正面からちゃんと見えないという不満がありました。

一度気になりだしたら常に気になるようになってしまい、1日中使い続けるディスプレイとして耐えられず、新しいディスプレイを購入しました。

購入したのは、液晶ディスプレイの品質で最も評判の良いEIZO社のEIZO FlexScan EV2785

12万円超えするディスプレイですが、EV2785の前機種EV2780がとても良かったので、安かろう悪かろうの失敗を繰り返さないため、高くてもしっかりしたディスプレイを買うことにしました。

他のサイトでは12万円超えばかりでしたが、Amazon は107,775円(2019年10月現在)と少し安かったのはラッキー。

実際に使ってみたところ、やはり素晴らしかったので紹介します。

商品写真

外箱。横には持ち手用の穴が空いていて持ちやすい。
商品箱

普通に上から開けようと思ったが、箱を上下反対にして開けろと箱に書かれていたので、少し不安になりながら箱をひっくり返して開ける。

箱を開けると付属品。
箱を開けたところ

発泡スチロールを外すと、通常の上下の状態のディスプレイが脚付きで入っていた。

梱包箱を外から見た正しい上下に対し、ディスプレイが逆さまになって入っていたことになり、逆さまのまま運搬されてきたことになるので少し心配になる。

スタンドは既に付いた状態で梱包されているので、取り出したらすぐに設置できる。
スタンドが付いたまま

裏側。
スタンドの裏側

上部の溝は持ち手になっていて、ここに指を引っ掛けて持つと持ちやすいのが地味に有り難い。
持ち手

スタンドの形状が独特だが、この機構で高さ調整する。
スタンドの形状

下に押し下げると程よい抵抗感で一番下まで下げられる。高さ調整はとても簡単。
一番下まで

一番下まで下げると机スレスレまで下げられたのには驚いた。
机スレスレまで下げたところ

裏面左下には電源スイッチと電源ケーブルの差込口
電源

裏面右には入力端子。左からHDMI×2、DisplayPort×1、USB Type-C×1。
各種入力

裏側右側面にはUSB3.1×2とオーディオ出力。
USBと音声出力

スタンドを外すときは裏面のボタンを押しながら下に引いて持ち上げると外れるが、なかなか外れないので外すときは要注意。
背面のスイッチを押しながら引っ張る

スタンドを外せばVESA対応のモニターアームを付けることができる。
スタンドを外したところ

僕が使っているのは「エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 45-241-026」です。

FlexScan EV2785の良いところ

画質がキレイ

TNパネルのBenQ EL2870Uを使っていたとき、画質は特に気にならず十分キレイだと思っていましたが、EV2785に変えたところ画質がめっちゃキレイで驚きました。

「色の鮮やかさ」という言葉の意味がわかるほどの色の違いと、鮮やかさが画面均一に広がっているのは感動モノです。

EV2785はIPSパネルですので、IPSパネルがTNパネルより鮮やかというのを実感させられました。

グラフィックに定評のあるFF14をやっているのですが、EV2785に変えて世界が一変したからね。

今までサングラスをしてプレイしていたのではないかと思うほど色がキレイになり、FF14の世界観を最高の環境で楽しめるようになりました。

今までのプレイで見てきたものが、実はもっと鮮やかに見ることができていたと思うと悔しくなります。

Webなどの文字を読むにしても、上から下まで均一の明るさなので読みやすくなっています。

BenQ EL2870UとEV2785を比べて、同じ4Kでもディスプレイに品質ってやっぱりあるんだなと実感させられました。

ディスプレイは常に見続けるものなので、できるだけよいディスプレイを使いたいところです。

視野角もバッチリ

TNパネルのBenQ EL2870Uで不満だった視野角も、しっかり広くて快適ですので比較します。

まずはBenQ EL2870Uから。

20度ぐらい上から見たところ。普通にきれいで、画面上部の木の葉一枚一枚しっかり見えます。
上から見たところ

真正面から。画面上部の木の葉部分がくらくなり、少し見づらくなる。
真正面から

20度ぐらい下から見ると、木の部分は完全に暗くなって見えなくなりました。
画面下から見えると完全に駄目

次はEV2785。

20度ぐらい上から見たところ。しっかり映っている。
20度ぐらい上から

真正面から見たところ。しっかり映っている。
真正面から見たところ

下から見たところ。蛍光灯の明かりが反射してしまっているが、木の葉はしっかり確認できる。
下から見たところ

色の鮮やかさの違いもよくわかりますね。

真正面から見た写真を並べてみます。上がBenQ EL2870Uで下がEV2785。
真正面から
真正面から見たところ

空の青さと緑の鮮やかさが全然違いますよね。

USB-Cで接続できるしUSBハブにもなる

EV2785はUSB-Cで接続できるので、

  • 映像出力
  • 接続PCへの60W充電
  • USB-C接続

がUSB-Cケーブル一本で接続できるのが最高に便利です。本来なら3つのケーブルを接続しなければなりませんからね。

僕はMacBook Proを使っていて、外で作業するときもあるのでケーブルの抜き差しが1本で済むのは本当に楽です。

MacBook Proから出るケーブルも1本なので、見た目も良いです。

EV2785に接続したUSB機器は、USB-Cで接続した機器につながるので、EV2785自体がUSBハブとして使えます。

ただ、USBポートが2つしかないので僕はAnkerのデータハブを使っています。

これを使うことでUSBポートが7つ、充電用のUSBポートが3つ追加できるので、余裕を持って外部USB機器を接続できるのです。

僕の場合、

  • 外付けHDD
  • ワイヤレスヘッドホンの受信端子
  • iPhone接続用のLightningケーブル

をデータハブに接続してEV2785につなげているので、

  • 映像出力
  • MacBook Proへの充電
  • 外付けHDD
  • ワイヤレスヘッドホンの受信端子
  • iPhone接続用のLightningケーブル

という、本来なら5本のケーブルをMacBook Proに挿さなければならないのを、USB-Cケーブル1つで全部接続できるのは快適そのもの。

USB-C対応機器は増えてきましたが、USB-Cに対応しているディスプレイは未だ少ないので、USB-Cに対応しているEV2785は貴重です。

FlexScan EV2785の良くないところ

HDR対応ではない

公式ページによると、HDRの画像編集には対応していると書かれているので、画像編集はHDRに対応しているようです。

ですが、映像のHDRには対応しておらず、HDR対応のゲームの恩恵を受けられません。

設定画面にもHDRの項目はありません。

とは言っても、HDR表示させなくても十分満足できる画質なので、HDRがなくても良いと思っています。

EV2785を購入する前、HDR対応じゃないことが心配で買うのを躊躇していましたが、要らぬ心配でした。

ディスプレイのボタンが反応良すぎる

ディスプレイの調整は画面右下のタッチ式のボタンで行うのですが、反応が良すぎてボタンに触れる前に反応してしまいます。

別のボタンを押すために指を動かすと、ディスプレイスレスレを移動させた場合途中のボタンが触れてもいないのに反応してしまいますからね。

これはかなり不便で、指を移動させる際はなるべくディスプレイから指を離して移動させています。

ボタンの反応の良さは地味にストレスです。

早い動きを要求されるゲームには不向き

僕はPCゲームで遊ぶのも考慮して買いましたが、EV2785は応答速度が5ms、リフレッシュレートが60Hzなので、FPSなどの動きの早いゲームには向いていません。

なので、応答速度やリフレッシュレートが必要ないゲーム用と割り切って購入しました。

FPSなどの動きの早いゲームは応答速度0.6ms、リフレッシュレート240HzのI-O DATA GigaCrysta EX-LDGC251UTBを使うようにしているので、EV2785と使い分けています。

本来なら、4K、1ms、144Hzのディスプレイがあれば良いんですけど、2019年10月現在そのスペックに対応した現実的な製品が売られていないので2画面体制でやっていくことにします。

※4K144Hzのディスプレイは2019年10月現在2種類ありますが、25万円超えと手が出しにくい価格になっています。

USBが側面にしか付いていない

USB3.1が側面にしかないのも困ります。個人的には各種入力端子の横に欲しかったです。

そうすればUSBケーブルは下にぶら下がるようにできるので配線しやすいです。

USBポートが横についているので、コシのあるUSBケーブルを使うと横に飛び出して不格好なんですよ…。
飛び出したUSBケーブル

音声出力はおまけ

EV2785の前機種であるEV2780を買った時にレビューしたのですが、ディスプレイ付属のスピーカーがディスプレイの後ろから音が出るので、音が壁に反射して聞こえるため音質は最強に悪かったです。100均のUSBスピーカーの方が遥かにマシなほど。

EV2785でその点は多少改善され、ディスプレイの前面下に音声が出る穴が追加され、音がディスプレイ前面から出るようになりました。

そのため、音が反射して聞こえるような不快さはなくなりましたが、それでもおまけ程度の音質です。

ニュースなどの音声を聞くならそれほど問題ないですが、映画やゲームなどは聴けたもんじゃないですね。

音声に関しては、僕はBose Solo 5 TV sound systemを使っているので問題ないです。

ディスプレイ付属のスピーカーに音質を求めてはいけませんね。

おわりに

使い勝手面で多少の不満はありますが、ディスプレイのいちばん大事な画質の部分は最高に満足しています。

4K、1ms、144Hzのディスプレイが発売されるまでガッツリ使い倒していきますよ!

役に立ったらこの記事のシェアをお願いします

ブログのフォロー・RSS購読は下記ボタンから