写真の基礎知識を幅広く満遍なく学べる1冊の本。「写真総合」レビュー
※本ページはプロモーションが含まれていますこの記事は、僕が参加している「ギガ盛りブログ飯」の「ギガ盛りUnlimited(β版)」というサービスを通じ、出版社から本を提供してもらい書いた記事です。出版社が紹介して欲しい本を提供するのではなく、僕が読みたい本を提供してもらっているというのが一般的な献本との大きな違いとなっています。
良い写真を撮りたい!
と考え高い一眼カメラを買っても、ただ闇雲にシャッターを押しただけでは良い写真は撮れません。
カメラの仕組み、設定、構図、光の当り方…
カメラを学びはじめて実感するのは、写真を撮影するのには様々な仕組みや知識、用語を知って理解する必要がある、とても奥深いものだということです。
しかし、だからといって一眼カメラを買ったその時からカメラについて1から10まで学ぶ必要はありません。
これは「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」で書かれていたことですが、最初から全てを学んで撮影するのでは無く、基本的なことを抑えたらとりあえず撮影した方が楽しいしからです。
カメラの面白さは撮影することですからね。まずはそこを楽しまないと。
最低限必要な知識を持って撮影していると、
- 思ったように撮れない…
- ちゃんと写っていない…
- あの人のような写真が撮れない…
など、自分が撮りたい写真を思い通りに撮ることができず、歯がゆい思いをするようになってきます。
そこでオススメなのが今回紹介する「写真総合」です。
税抜3,680円となかなかのお値段ですが、写真の基礎用語から自分の写真を展示会に出すまで、写真に関するあらゆる知識を満遍なく学べる本となっています。
写真の基本的なことはこの1冊を買えば十分です。マジで。
写真の知識を網羅している
僕がこの本に期待していたのは、カメラの基本的な仕組みや、カメラ用語、撮影に関する基礎知識など、辞書的な教科書として使いたいというものです。
しかし、実際に本を手に入れ目次を見てみると、カメラの基礎知識はもちろん、撮影時の構図や撮影後の写真の編集、更に自分の写真を額縁に入れて展示会に展示するまで、写真に関する一連の流れが満遍なく網羅されていることに驚きました。
確かに、写真って自分で撮るだけでではなく人に観てもらうまでが写真だよな…。と、自分の視野の狭さも実感させられました。
この本の章はこのようになっています。
- カメラ基礎…ピント、露出、色というカメラの基本機能のおさらい
- 撮影基礎…撮影現場で迷わないレンズの種類や特性、光の見方、構図の考え方
- 撮影実践…被写体の魅力を引き出し、より作品性を高める実用テクニック
- 写真制作…作品の質を決定するRAW現像、フォトレタッチ、プリントのノウハウ
- 写真表現…テーマやステートメント、セレクト、作品の構成で学ぶ写真の伝え方
- プレゼンテーション…ポートフォリオの制作と写真展の準備といった作品を見せるためのアプローチ
ひとつの章は更に細かく分けられ、ひとつひとつ簡潔丁寧に書かれているのでとてもわかりやすいです。
見開き2ページ完結の読みやすさ
「写真総合」は、ひとつのテーマに対して見開き2ページで完結しています。
文章による説明は左側ページのみで、右側は実例やイラストを使って分かりやすくする。という形式です。
これがとても読みやすく、ひとつのテーマが見開きページで完結しているので、ページをめくることによる知識の分断が無く「ひとつの知識」として頭に入ってきやすいのが良いですね。
イラストによる直感的なわかりやすさ
カメラの仕組みや、現象って文章だと全く分からないことが多いのですが、分かりやすいイラストが付いているので理解しやすいです。
例えば、「焦点距離と撮影距離」という項目では、
「撮影したい対象を画面の真ん中に撮るにしても、レンズの種類や撮影対象の距離が違えば背景の遠近感が変わる。」
ということを説明しているのですが、文字だとさっぱり意味が分かりません。
しかし、イラストがあることで直感的に理解することができました。
ひとつの撮影対象を撮るにしても、レンズや撮影距離によっていろいろな表現ができるんだな〜と、カメラの奥深さを改めて実感できた項目でした。
用語集も読みやすい
巻末にはカメラ用語の辞書がついています。
普通の本の辞書ページって文字だらけでパッと見て読む気を無くすのですが、「写真総合」ではイラストが所々あり、なんとなく読むためのハードルが下がっています。
ちょっとしたイラストや挿絵があるだけで読みやすく、あるいは読みたくなるのは不思議ですよね〜。
おわりに
ここまで完結丁寧に満遍なくカメラの知識を学べる本は、まず無いでしょうね。
カメラ知識の土台を固めるならこの本1冊で十分です。
基礎的なことは「写真総合」で学び、画像のレタッチや構図、作品作りの方法など、それだけで本1冊になってしまう濃い分野は、必要ならその専門書を買う。というスタンスが出費も少なく効率的にカメラにつて学べると思います。
まずはこの本を何回も読み返してカメラの基本的な知識をしっかり身につけたいと思います!!
続きの記事 → 写真の構図を学ぶならこの1冊!デジタル一眼構図テクニック辞典101+レビュー!