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視力0.02の僕がメガネをやめるためにフェイキックIOL(ICL)手術を決断した理由

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眼内コンタクトレンズ ICL

僕は小学校の頃から目が悪く、小学校高学年からメガネが必要になり、中学生の頃からコンタクトをつけていました。

その後も視力は下がり続け、35歳時点で右-12.00D、左-12.50の視力0.02なので、メガネやコンタクト無しだと全く見えない状態です。

そんなある時、今の裸眼矯正手術はどんなものがあるだろうと調べてみたら、フェイキックIOLという手術を発見しました。

フェイキックIOLは眼内コンタクトとも呼ばれ、コンタクトレンズのようなレンズを目の中に挿れ、一生メンテナンスフリーで生活できる手術です。

目の中に入れるレンズは主に3種類あるのですが、ICLという商品名のレンズを目の中に挿れることがほとんどなので、フェイキックIOL手術をICLと呼ぶのが一般的です。

実際に適応検査に行った時も、眼科医はICLを手術名のように使っていました。

ですので、この記事ではフェイキックIOLをICLと呼んでいます。

ICLには、デメリットやリスクももちろんありますが、それを上回るメリットがあると考え、ICL手術を受ける決断をしました。

この記事では、視力0.02の僕がメガネをやめるためにICL手術を決断した理由について紹介します。

視力矯正手術にICLを選択した理由

まずはICLのメリット・デメリットと、視力矯正手術の中でICLを選んだ理由を紹介します。

ICLのメリット

角膜を削らない

ICLの手術は角膜を削りません。

3mmほど切開し、そこから折りたたんだICLを挿入するため、目の神経へのダメージも最小限になります。

元に戻せる

レーシックは角膜を削るため、一度削ってしまったら二度と元に戻らないし、追加の施術をしたい場合、角膜の厚さが足りず施術できない場合があります。

ICLは目の中にレンズを挿れるだけなので、レンズを取り出せば元に戻すこともでき、ダメージは切開するための3mm程度のキズだけです。

レンズを取り出す手術は難しいものではありません。

万が一近視が進んでしまった場合、再手術で度数の違うレンズに入れ替えれば対応可能です。

見え方がクリア

レーシックは角膜を削ることで不正乱視が発生し、見え方の質が下がる場合がありますが、ICLは純粋な自分の目でICLレンズを通して見るため見え方がクリアです。

ドライアイもほとんどない

レーシックはフラップを作成する際目の表面の神経を切ってしまうため、目の表面が乾いても「乾いた」という情報が伝達されず涙が出ないためドライアイになります。

時間が経つと改善しますが、完全には元に戻らないです。

ICLは3mmほどしか切開しないので、目の神経をほとんど傷つけること無く施術できるためドライアイが起こりにくいです。

最強度近視・乱視にも対応

レーシックは-6D以下の人としか施術できませんが、ICLはそれ以上の近視でも対応できます。

右–12.00D、左–12.50の僕でも施術可能。

乱視も-3D以上に対応しているので、乱視が強い人でも受けられます。

レンズ交換の必要なし、近視の戻りなし

素材は、コラマー(Collamer)と呼ばれるコラーゲンを含む生体適合性の高い親水性素材で出来ており、眼の中で異物として認識されにくい優しい素材です。

そのため、眼内に挿入するレンズは交換の必要がなく、メンテナンスフリーで長期にわたり視力を維持することができます。

厚生労働省認可

ICLは、2005年に米国FDAに置いて医療機器として承認され、2010年には日本の厚生労働省からも高度医療機器として承認されています。

両眼同日の治療が可能

ICLは、両眼の手術が同日に可能です。

ICLは目の後房に挿れるのですが、前房に挿れる他社製のレンズもあります。そちらの場合、片目ごとの手術で、1週間空けないともう片方の手術ができないのでめんどうです。

UVカット

ICLはUVカット率90%で、目を紫外線から守ってくれます。

ICLのデメリット

コストが高い

眼科によって値段が違いますが、両目で50〜80万円、乱視がある場合は片目毎に5〜6万円プラスされます。

僕が施術を受けた品川近視クリニックではこのような料金体系です。(2019年7月現在)

近視度数-5D未満 税抜463,000円
近視度数-5D以上 税抜498,000円
乱視片目 プラス税込50,000円

僕の場合、右目は通常レンズ、左目は乱視入りのレンズなので、合計支払額は税込587,000円でした。

いろんな眼科で値段を調べましたが、僕の調べた中では品川近視クリニックが最安でした。

健康保険の適応外ですが、医療費控除はできます。

また、民間保険によっては保険適用できるものもあるようなので、施術をする際は契約している保険の内容を確認しておくと良いです。

一部スポーツに制限が出る

眼の中にレンズを入れるので、頭部や目に強い衝撃があるとレンズがズレる可能性があります。

そのため、格闘技やサッカーのヘディングなど、頭部に衝撃があるスポーツはできなくなりますが、頭部に衝撃がなければダイビングやランニングなど、激しい運動をしても大丈夫です。

レンズの回転

稀に挿入したレンズが回転する場合があります。

通常のレンズなら回転しても見え方に問題はないのですが、乱視レンズの場合、角度が変わると見え方が落ち、角度を戻す手術が必要になります。

適応検査時に僕が受けた説明では、回転する人は1%程度で、挿入するスペースのカタチで回転しそうな人はわかるようです。

卵のような楕円形のカタチの人はレンズが引っかかりやすいので回転しづらく、丸に近い人は引っかかりが少なくなり回転しやすいようです。

適応検査時に目の測定をしてくれるので、その時に自分が回転しやすい目なのか聞くと良いです。

万が一乱視レンズで回転してしまった場合、

  • レンズを元の位置に戻す手術をする
  • 大きいレンズに変える
  • 乱視なしのレンズに交換し、乱視はレーシックで矯正する

という選択肢もとれます。

病院にもよりますが、僕が施術した品川近視クリニックでは基本追加料金はかからず、レーシックをする場合はレーシック代の実費がかかるとのこと。

感染症

手術でできた傷口から細菌が侵入し、感染症を起こす場合があります。

手術中の感染に対しては、信頼できる眼科を選ぶ必要があります。

感染症は、手術日3日前から1日5回、点眼での滅菌を行い、手術後も1日5回3種類の目薬を点眼して対策。

更に、術後1〜2週間頭や顔を洗ったりしないことで感染症に対応。

病院選びもそうですが、目薬をしっかり点眼したり、目に水を入れないなど個人での対応も必要です。

合併症

非常に稀ですが、高眼圧、白内障がおこる可能性もあります。

以前のICLは、眼内の水(房水)の流れが変わり眼圧が上がるため高眼圧、白内障の合併症が起こることがありましたが、ICLレンズの中心に穴が空いたホールICLの登場により、眼内の水の流れがスムーズになり高眼圧・白内障と言った合併症はほとんどなくなりました。
ICLの穴

2019年7月現在、ICLと言えばホールICLですが、施術する場合は適応検査の時に穴開きか確認した方が良いでしょう。

ハロ・グレア

穴開きのホールICLになったことで、暗い場所で明るい光源があると、目の前や光源の周りに光の輪が見えるハロ現象や、光源が滲んで眩しく見えるグレア現象が起こります。

数ヶ月から1年ぐらいにかけて見える量は減少するのですが、完全にはなくなりません。

僕が適応検査時に言われたのは、瞳孔径が6.5mmより大きいとがハロ・グレアを感じやすいということ。

僕の瞳孔径は、5.9mmと6.2mmなので、比較的症状は少なめでそれほど気にならないのではと言われました。

もちろん、ハロ・グレアを感じる要素は瞳孔径だけではないので、これに関しても適応検査を受けてみて聞いてみるのも良いと思います。

ICLを選択した理由

上記メリット・デメリットがありますが、僕がICLを選択した最大の理由は強度近視に対応した手術がICLしかなかったからです。

更に、デメリットが、

  • コストが高い
  • 一部スポーツの制限
  • レンズの回転
  • 感染症・合併症の可能性
  • ハロ・グレア

と、個人的に余裕の許容範囲内だったことです。

コストが高いのはしょうがないですが、僕は35歳なので、平均寿命の81歳まで46年生きたとしたら、年間1万2千円ということになるので、それで裸眼生活できるようになるなら払う価値あるなと考えました。

ワンデーコンタクトは年間6万円程度、2weekで2万4千円程度なので、十分安いですよね。

スポーツに関しては、昔格闘技をしていましたが今更やるつもりもないし、頭部に衝撃のあるスポーツは年齢的にそもそもやらないので問題なし。

レンズの回転は、可能性は1%程度なら大丈夫だろうという楽観的思想と、回ってしまった時の対応策があるので個人的にそれほど問題はないかと。

感染症・合併症に関しては、目の手術をするなら当然負わなければならないリスクなので、これはしょうがないかなと。目薬や目の管理をしっかりしてリスクを減らす努力をすることを誓い、リスクを負う覚悟をしました。

ハロ・グレアに関しては、最後まで悩みました。

耐えられないくらいウザかったら困るし、実際に体験してみないと自分が許容できるかわかりませんからね。

ネットでいろんな体験談を読み漁りましたが、皆さん「ハロ・グレアはあるけど気にならなく、それ以上に裸眼で生活できるのが快適だ」という結論に至っています。

で、メガネやコンタクトの見え方と比較してみました。

メガネ 周辺視野にメガネのフレームが入りそれより外はぼやける
コンタクト 夕方以降、目が乾いて見づらくなり、目に貼り付く
ICL 暗い場所でハロ・グレアが見える

どの矯正方法にも見え方のデメリットがあります。

こうやって比較してみて考えた結果、ハロ・グレアはメガネとコンタクトのデメリットとより軽いのではという結論に達しました。

メガネはつけている時は常にこの問題が起きますし、コンタクトも夕方以降問答無用で起こります。

ハロ・グレアは、暗い場所で明るい光源があるところ限定なので、デメリットが起こる時間はメガネ・コンタクトよりはるかに少ないはず。

夜にあまり出歩かない僕なら、なおさら問題ないのではと考え、ハロ・グレアは受け入れることを決定。

これらの理由により、もし視力矯正手術を受けるとしたらICLにしようと決めました。

裸眼生活を決意した理由

裸眼生活を決意した理由は、大きな一つの理由ではなく、複数の理由による総合的なものです。

見た目がマシになる

20代後半の頃からコンタクトをやめメガネだけで過ごしていたのですが、度数が高いため、人から見られるメガネの越しの目は小さく見え、顔の輪郭は通常ラインよりかなり内側に見えます。

まるで、モンタージュを失敗したような目と輪郭ですからね。

メガネを外すことができれば自分本来の顔になります。

災害時に視力で困らない

メガネかコンタクトで生活すると、災害時にメガネが壊れたり1DAYのコンタクトが無くなったり保存液が無くなったらアウトです。

僕は東南海地震が起きると言われているエリアに住んでいるので、災害時、万が一生き残れた時の生活用と、寝ている間に地震があってもすぐ逃げられるために裸眼生活できるようにしたいと考えました。

寝ている時に地震があって、眼鏡を探したりコンタクトを持って逃げるのは不可能ですからね。

旅行時の荷物削減

僕はよく海外旅行へ行くのですが、荷物を7Kg以内に収めてLCCの機内持ち込み荷物だけで行くようにしています。

7Kg制限があると、予備のメガネや海やプール用の1DAYコンタクトの重さが邪魔ですし、使うかわからないものにザックの容量を取られるのも無駄です。

裸眼生活になれば予備のメガネやコンタクトを持っていく必要がないし、世界の美しい景色を眼鏡のフレームなしの大パノラマでしっかり見られますからね。

メンテナンスの手間が無くなる

僕は今眼鏡中心の生活をしていますが、レンズにホコリが付いたり、手で触ってしまって手脂が付いて拭き取る手間がかかります。

メガネ拭きを持ち歩く手間もありますし、ホコリがつかないよう保管するのもめんどうですし、取り出したり閉まったりするもの煩わしい。

コンタクトも1DAYですが、つけ外ししたり新しく買ったりするのがめんどうです。

裸眼で生活できれば、朝起きて昼間活動して夜寝るだけです。

素晴らしい。

目からの情報を増やせる

視覚は人間の情報入力の80%以上を占めていると言われています。

その情報入力を快適にするためなら、ある程度のリスクを負っても手術する価値はあると考えました。

裸眼なら、旅行する際の景色を視野いっぱい満喫できるのも良いです。

メガネだとフレームがあり視線の先しか見えませんが、裸眼なら壮大な景色を最大限楽しめますからね。

人生を楽しむ上で、目からの情報の精度・範囲を広げるのはとても重要です。

納得できる手術があった

目の手術なので、かなりの恐怖感があります。

視力を治そうとしたら失明したなんて悔やんでも悔やみきれないですからね。

視力矯正する方法というとレーシックしか知らず、レーシックは-6D以下でないと施術できないことも知っていたので、視力矯正手術は諦めていました。

そんなある時、ふと「今なら新しい矯正手術があるんじゃないか?」と思って調べたところ、目の中にICLレンズを入れるフェイキックIOLという手術を見つけました。

当然、リスクはあるのですが、上記で挙げたような、

  • 見た目がマシになる
  • 災害時に視力で困らない
  • 旅行時の荷物削減
  • メンテナンスの手間が無くなる
  • 目からの情報を増やせる

というメリットを考えると、ICLのリスクは十分負えると考え、裸眼生活を決意しました。

メガネ・コンタクトのデメリット

メリット的なことは上記の通りなんですが、メガネ・コンタクトにはどうにも困ったデメリットがあり、そのデメリットから開放されたいというのも裸眼生活を決意した小さな理由でもあります。

ここでは、僕がメガネ・コンタクトに感じている不満をつらつら書きます。

サウナに入れない

僕はサウナが好きなのですが、メガネのまま入ると温度差でメガネが割れてしまいます。

メガネを外して入れば良いのですが、そうすると全く見えないのでサウナ内に入れず、入ったとしても出た時に自分のメガネを見つけられる自信がありません。

メガネをしているとサウナに入れないのが痛いです。

曇る

ラーメンを食べる時、温泉に入る時、涼しいところから湿度の高い暑いところへ移動した時など、メガネが曇ります。

僕は花粉症なので春はマスクを常に付けていますが、呼吸するたびに鼻の隙間から息が漏れてメガネが曇るのも鬱陶しいです。

メガネが曇らないよう、ゆっくり呼吸したりマスクのポジションを気にするのが本当に嫌。

曇ると視界も悪くなるし、拭いたとしてもちゃんと拭ききれずレンズが汚れてしまいます。

これまじ面倒。

視野が狭い

仕事など集中する時は視野の中心しか見ていないので問題ないですが、旅行時など壮大な景色を楽しみたい時はメガネのフレームが邪魔です。

サングラスがかけづらい

南国など日差しが強い国に行くとサングラスがあったほうが良いです。

ですが、メガネを掛けているとサングラスは掛けられないですし、度付きのサングラスが必要になります。

たまにしか使わないサングラスなのに、度付きのサングラスを用意するのもめんどうでお金がかかるし、メガネとサングラス2つ持ち歩くのもめんどうです。

インドネシアのバリ島で夕日を見た時、サングラスが無くてかなりキツかったですからね。

サングラスは売っていたのですが、度なしのサングラスを買っても僕には何も見えないので買う意味がありません。

裸眼で生活できれば、サングラスは選び放題、かけ放題です。

スポーツがしづらい

メガネだとスポーツに制限がでます。

ランニングでも走っている時汗でメガネがずれてきますし、球技は邪魔になります。

スポーツをする時はワンデーコンタクトを使っていましたが、付け替えるのもコンタクトを忘れずに持っていくのも面倒でした。

VRゴーグルをつけづらい

僕はプレイステーションVRでVRを楽しんでいるのですが、メガネだと装着しづらいです。

メガネを付けても装着できるのですが、ただでさえ窮屈なゴーグル内が更に窮屈になり、装着する時にもテクニックが必要で鬱陶しいです。

コンタクトのデメリット

細胞が死ぬ

コンタクトを長期間つけていると、角膜が酸素不足になり角膜の最内部にある角膜内皮細胞が減少してしまいます。

この細胞は二度と再生できず、減少が進むと角膜が白く濁ってしまいます。

角膜内皮細胞が一定数を下回ってしまうと、レーシックもICLも受けられなくなってしまうので、注意が必要です。

ICLを検討して初めてこの事実を知ったのですが、コンタクトって結構怖いんですよ。

値段が高い

僕が使っているワンデーは片目30日分で2,500円程度なので、両目で一月5,000円です。

2weekは月1,000〜2,000円ぐらいですが、ケア用品も必要なので意外と高いです。

コストを考えると、コンタクトを使い続けて毎年お金をかけるより、レーシックやICLで一気に支払ったほうが生涯コストは下がります。

目が乾く

コンタクトは、夕方過ぎに目が乾くのが本当に嫌でした。

目薬をするのもめんどうですし、目が乾くのが嫌でメガネへ移行しました。

つけ外し、管理がめんどう

コンタクトをつけ外しする時、手を洗ったり鏡を用意するのがめんどうです。

僕はワンデーだったので保存液などの手入れがなかったので楽ですが、その前に手入れが必要なコンタクトをしていた時は毎日大変でしたし、消毒液につけたまま放置してしまい、次の日気付かずつけて失明するかと思いましたからね。

外すの忘れて寝てしまい、起きた時目にピッタリ貼り付いているのも恐怖です。

ICLを受けられる眼科

ICLを受けられる眼科はあまり多くなく、連絡してみたら「ICL担当の医師が辞めてしまったので現在実施していない」と言われ断られたこともありました。

ICLで有名所で手術できる場所が多い眼科は、

などがあります。

【超重要!】ICL手術を受けるクリニックは複数無料検査をしてから選ぶべき大事な理由

おわりに

裸眼になるメリットと、メガネ・コンタクトのデメリットから開放されるためにICLを挿れることを決断しました。

僕の人生の中でかなり大きな決断で、いろいろなことを考えて自分が納得できる決断ができたと思います。

目の手術は怖いですが、この先の人生のクォリティを上げるために、40分の手術を耐え抜きます!

続きの記事 → 品川近視クリニックのICL適応検査予約と当日の診断手順、かかる時間などを紹介

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