ゴアテックスサラウンドで蒸れ知らずのハイカット登山靴。メレル カプラ ベンチャーミッドレビュー
※本ページはプロモーションが含まれています靴売り場をなんとなく歩いていたら目に留まったのがメレル トレッキングシューズ Capra Venture Mid GORE-TEX Surround。
海外旅行用に、街履きや悪路や山でも使える靴が欲しいな〜と、漠然と思っていたので試しに履いてみることにしました。
靴の条件として、
- 街でも歩ける柔らかさ
- 雨の日や突然の雨にも対応できるようゴアテックスである
- 悪路でも石が入ったり虫刺されしないようにハイカット
- 疲れないように軽い靴
というのを考えていて、見事にマッチした靴でしたのでそのまま衝動買いしてしまいました。
商品レビューと実際に履いてみた感想を紹介します。
商品外観
メレルはアメリカのアウトドア靴メーカー大手で、ジャングルモックなどが有名です。
そのメレルのロゴが大きく入った箱。
黒に青のラインが美しい。
左足のフォルム。カッコイイ。新品の靴を撮影する前に山で履いてしまったので多少汚れていますw
内側の土踏まず部分。ゴアテックスとは思えない表面の柔らかさ。
踵。ヒールはしっかり高いので、クッション性も良い。
外側デザイン。この靴はゴアテックスより更に良いゴアテックスサラウンド仕様になっていて、従来は靴の上部分からしか透湿しなかったのが、靴の裏からも透湿するようになり、側面下部分から排湿されるようになっている。(もちろん内側からも排湿される)
前面部分。ゴアテックス生地なのにかなり柔らかく、歩いていて足の甲部分もよく曲がる。
タン、靴の中部分。
ソールを外すとゴアテックスサラウンドの底面から湿気が抜け出る構造が見える。
アウトソールは5本指靴で有名なビブラム社のメガグリップ。グリップ力が売りの製品だけあって、高性能なアウトソールを採用。
「山羊のひづめ」からグリップ強化のヒントを得たというラグパターン。
実際にこの形状だから効果があるのかは実感できていません。
踵部分のアップも。
実際に履いてみて良かったところ
実際に山で使ってみて良かったところを紹介します。
軽さ
カプラベンチャーミッドを手に持ってまず驚いたのが軽さです。
ハイカットの登山靴は800g前後なのに、この靴は531g(27.0cm)なので、登山靴感覚で持ったのでとても軽く感じました。
ジャンルとしてはガチの登山靴というよりトレッキングシューズという少しライトな分類になるので軽さは当然ですが、それでも他社製のトレッキングシューズと比べると、特にソール部分の軽さを手で実感できました。
実際に歩いてみても快適な軽さです。
足首部分の適度な柔らかさ
僕が初めて登山靴を選んだとき、ハイカットの足首の窮屈さがイヤで、ローカットのトレイルランニング用の靴を買いました。
ですが、海外の路面や、山道を歩くとなると、足首の安定性と、足首を隠すことで蛇や虫などから足首を守ったり、小石や水が入りにくくする必要があったので、ハイカットの靴が必要でした。
足首をがっちり固定する歩きにくさがイヤだったのですが、この靴はハイカット部分が適度に柔らかく、窮屈さを和らげつつ足首のホールド感が高かったので、購入を決めた最大の要因のひとつとなりました。
足首までしっかり固定しても歩きやすいです。
ランニング程度の速度なら、問題なく走れるぐらいの足首の自由度となっています。
町歩きの時は足首まで締める必要が無いので、通常の靴部分まで紐で結べば足首は更に楽になり、普通の靴のように歩くことができます。
僕は普通の靴だとくるぶしの下部分が靴と擦れていたくなってしまうのですが、ハイカットだと足首まで靴が来るので、くるぶしの下が痛くならないのはとてもありがたいです。
ハイカットにすることでくるぶしの一番出っ張った部分が擦れて痛くなるのではという懸念もありましたが、実際に履いてみて痛くなるということは無かったので良かったです。
つま先部分のソールの柔らかさ
僕の足は人差し指が一番長く、ソールのつま先部分が硬いと人差し指の先が内出血し、痛くなってしまいます。
メレルのジャングルモックも履いていたのですが、こちらはつま先部分が硬く、爪が内出血してしまいました。
ですが、この靴はソールが柔らかくしなるため、長時間歩いても人差し指が痛くならないのは良いです。
人差し指の爪が痛くなると歩くのが嫌になるので、つま先部分のソールが柔らかいというのは僕としてとても重要なことなのです。
つま先部分はしっかり硬いので、前や上からの圧力によるつま先の保護は万全です。
透湿性の高さ
ゴアテックスサラウンドということで、高い防水性を備えた上、足の汗による湿度を外へ逃がしてくれます。
僕は足が蒸れるのが不快で嫌いなので、靴の中の蒸れには敏感です。
登山で頂上で休憩するときは必ず靴を脱いで蒸れを解消しています。
そんな僕が、この靴を履いて登山したら不快になるほど蒸れることはありませんでした。
頂上の休憩でも、ご飯を食べて下りはじめるまで一度も靴を脱がずに過ごせました。
5本指ソックスの力で汗のヌメリが減ったことによる快適性の向上もあると思いますが、それを考慮してもこの靴の透湿性による足の快適さは感じることができました。
30度を超える気温の中で、これだけの快適性があれば十分です。
靴全体が柔らかい
足首、つま先部分のソールの柔らかさを特筆してきましたが、靴全体の柔らかさも歩きやすさの一助となっています。
ソール部分の全体の柔らかさは、足を出すときにしっかりと地面を蹴ることができ、甲部分の柔らかさは歩くときの足の自然な曲げ伸ばしの邪魔をしません。
ハイカットの靴の窮屈さがイヤだった僕でも快適に歩くことができ、足首のサポートなど、ハイカットのメリットを享受できています。
デザイン
黒に青のラインのデザインも気に入っています。
僕は街中で35リットルのザックを使っているので、ジーンを履いていても違和感なくこの靴を履くことができます。
不満点
実際に使ってみた不満点も紹介します。
ソールの接着が緩い
これはジャングルモックの時もあったのですが、ソール部分の接着が甘く絨毯のようなふかふかな床を歩くと、「ペッタペッタ」と、足の裏にガムをつけて歩くような感覚がします。
この靴では、右足踵部分に少しだけその感触がありました。
不良品として返品しようと思いましたが、とりあえず使ってみたら「良いところ」で書いたメリットを感じられ、ソールの接着も問題なくなったのでしばらくそのまま履いてみようと思います。
縦走などガチの登山ではキツい
ソールが柔らかく、歩きやすいことをメリットに上げましたが、15kgを超える荷物を担いで歩く縦走などをするとこの靴ではキツいかなと思います。
まぁ、重装備で歩くことを想定した靴ではないので、10kg前後の荷物ならそれほど問題なさそうなので、僕の使い方としては十分です。
街中の整備された道ならもうすこし重い荷物でも大丈夫でしょう。
脱ぎにくい
ハイカットなので、足首部分の摩擦が大きくなり、紐をしっかり解かないと靴の脱ぎ履きがしにくいです。
この辺はハイカット靴のデメリットなので、この靴だけのデメリットというわけではないですが。
脱ぎ履きが多いであろう街中では、紐を結ぶのは普通の靴部分までにし、紐もゆるめにすれば手を使わずに脱ぎ履きできるぐらいにはなります。
街中ではゆったり履くことにし、山道など悪路を歩くときはしっかり靴紐を結ぶようにすると、ひとつの靴でいろんな道に対応できて便利です。
靴のサイズについて
靴のサイズは少し小さめです。
正確な足のサイズを測ってもらって26.5前後だった僕は、27.5を購入しました。
それでも足の甲部分がちょっとキツいかなと思っていましたが、メリットの所で書いたように、比較的柔らかいので足にすぐなじみ、1時間ぐらい歩いていると靴紐を結び直したくなるぐらいに緩くなりました。
紐を締め直すと良い感じの大きさになり、メリノウールの厚手の靴下を穿いても大丈夫なくらいで安心しました。
踵をしっかり合わせ、つま先にちゃんと余裕があれば後から靴が良い感じになってくれます。
おわりに
足の快適性を求めて靴をよく買ってしまうのですが、また買ってしまいました…