コンパクトに畳めて登山や旅行にぴったりの三脚。ベルボンUT-653レビュー
※本ページはプロモーションが含まれています夜景や星空、長時間露光など、写真撮影の幅を広げるのに重要な三脚ですが、かなりかさばるので登山や旅行へ持って行くのをためらってしまいます。
かといって、小さい三脚は不安定で思い通りの撮影ができなくてもどかしいですよね。
- サイズがコンパクトになる。
- 軽い
- 安定性がある
- 前項1500mm以上
という条件で探したところベルボンのUTシリーズを発見しました。
180度足が反転する独特の機構で、縮長282mm以下を実現しているので、リュックでも横で入れることができる優れものです。
UTシリーズの中で「UT-653」を購入しましたのでレビューします。
UTシリーズについて
UTシリーズは、
UT-43(1080g)
UT-53(1400g)
UT-63(1620g)
という基本3種類があり、廉価版?としてUT-653(1370g)があります。
UT-53の廉価版もヨドバシで見かけたのですが、ネット上では見つけられず…。UT-43の廉価版は無いようです。
購入を検討するときに、3種類全て持ってみて、一番軽いUT-43を検討していたのですが、UT-653を持ってみたら意外とイケる重さでした。
廉価版の理由は雲台が違うだけで、UT-63はクイックシューやビデオハンドル、自由雲台のの質が高く重くなっています。
UT-653はコルク雲台で自由雲台の動きもUT-63に比べたら良くないものでした。
僕は「【国内正規品】PeakDesignのキャプチャープロカメラクリップ」を使っているので、カメラの下にはアルカスイス互換のプレートがついているので、アルカスイス互換でないクイックシューは必要ありません。
使い方も、しっかり固定できれば良いので廉価版の雲台で十分だし、250gも軽くなって値段も安くなるなら言うこと無しでした。
UT-42より290g重くなりますが、UT-43は軽いだけあって足先が細くちょっと心配だったので、その心配が無くなる(軽減できる)のなら290gの差は問題ありません。
こんな経緯でUT-653を購入しました。
商品概要は公式動画が分かりやすいです。
商品写真
ズッシリとした箱。
三脚は肩掛けが付いた袋に入っています。袋は薄くパリパリした質感。
一番短い長さは約27cm。
横は10cmほど。
雲台はこのような格好で長い面に対して出っ張るのでは無く、足と足の隙間から出っ張る。
雲台部分を上から見たところ。
足が180度折り返された状態で収納されているので、立てるときは折り返す。
折り返した足は、足の付け根にある部分を持ち上げて90度回転させれば固定できる。
足の開き具合は、足の根元に溝が3段階に掘られていて、ストッパーを溝に合わせてスライドさせることで3段階の調整ができる。
一番外までスライドさせると、
この角度まで開く。
僕はアルカスイス互換にするために、アルカスイス互換のクランプを雲台の上に付けて使っていますが、
向きをしっかり考えないとたたんだときに足と干渉してしまいます。
クランプを付けることでカメラを三脚へ着け外すのがとても簡単になっています。
ただ、余計なものを付けるので、せっかくコンパクトになっているのにちょっと出っ張ってしまうのが勿体ないですが、その辺は割り切って使っていきます。
夜景撮影でも安定感があり、山登りの時も比較的邪魔にならず便利。
足先も太く剛性があります。
風が強い日に30秒露光の撮影をしてもブレずに撮影できました。(赤道儀を使っていないので星は流れてしまいますが)
実際に使ってみて感じた良いとこ
実際に使って感じた良いところを紹介します。
足を伸ばしたり縮めたりするのが楽
UTシリーズに惚れたのはコンパクトさと軽さにありましたが、それに匹敵するかそれ以上の理由として「足を伸ばしたり縮めたりするのが楽」ということがあります。
従来の三脚で最大の不満が足を伸ばしたり縮めたりするのが面倒なことです。
足の長さを変えるにはストッパーを開き足を伸ばしてストッパーをとめるという動作が必要になり、それを1足2箇所を3本。計6箇所操作しなけれならず、その操作が最強に面倒でした。
ですが、ベルボンが開発して特許を取っているウルトラロックなら、伸ばしたい足と足先を持って、ひねって伸ばしてひねれば伸縮&固定ができてしまいます。
この機構が素晴らしすぎたのがUTシリーズに惹かれた最大の理由と言っても良いぐらい便利な仕組みです。
ネットで調べてもこの機構を褒めいている記事やレビューが少ないのが不思議でした。この手軽さは、もうこれ一択でしょ。というのが僕の考えです。
撮影ポイントへ行っての組み立てがメチャクチャ楽ですよ。
コンパクトで軽い
このコンパクトさは本当に素晴らしいです。
たたまれた状態で無駄な出っ張りがほとんど無い状態の美しさを見てうっとりしています。
ザックの中にも横にして入り、スペースを取らないのでパッキングがとてもしやすいです。
一般的に十分な三脚の性能が27cm×10cmのスペースに収まるのは素晴らしいことですよ。
実際に使って感じた良くないとこ
使ってみて良くないと感じたところをも紹介します。
アルミなので冷たい
アルミ製なので星空を撮っているときなど最強に冷たくなります。
素手で持つのは厳しいですね。
でも、そういうシーンではカメラグローブをつけているので問題ないですが、不意に触って「冷た!」ってなるのはイヤですねw
センターポールにフックが無い
センターポールにフックが付いていないので、ストーンバッグなどが取り付けられません。
個人的にそこまで必要ないので問題ないです。
足の伸縮にコツが必要
便利な足の伸縮機構ですが、慣れるまでに少し時間がかかります。
実際に触って仕組みを理解できればすぐに自在に伸ばし縮みができるはずですよ。
固定ミスが怖い
伸ばした後ロックする場所は5箇所あるのですが、一番伸ばした状態で一気にロックさせるとどこかしら緩い部分ができます。
しっかりひねってロックすれば大丈夫なのですが、最初の頃はどれくらいロックすれば良いのか分からず、少し弱めにロックしたので、カメラを三脚に付けているときに足が縮んでビックリしました。
ロックする力具合を把握すれば大丈夫なので、最初はロックさせて加重を掛けて足が縮まないか確認し、どれぐらいの力加減が良いのか理解すると良いです。
おわりに
三脚を買ったことで撮影の幅が広がりました。
荷物が増えるのがイヤでしたが、ベルボンのUTシリーズならコンパクトで軽く、セッティングしやすくてとても満足しています。
三脚を使った撮影をこれからも楽しんでいきます!
続きの記事 → 冬の写真撮影に便利で温かいカメラグローブをレビュー
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